あなただけのラブストーリー

青い鳥はここに…

人間というものは不思議なもので、
あまりにもトントン拍子に事が進むと逆に疑問を感じることがある。

紘子と光一の出会いもまた自然でありすぎるがために、その道に迷いを伴わせることとなった。
歯科衛生士の紘子は美人で仕事もでき、女性らしい細やかな気遣いもできるやさしい人である。また特に「食」にはこだわりがつよく、美味しいだけではなく体にいいものにも詳しい、まさに 結婚相手としては理想的な女性であった。成婚コンシェルジュ同士の薦めもあり、入会からほどなくして運命の相手である光一と出会うことができた。

光一もまたイケメンの36歳、某有名マスコミ関連の企業に勤めるエリートサラリーマンだ。仕事が忙しく、なかなか適当な出会いに恵まれず、パートナーエージェントに入会した。二人はすぐさま意気投合した。数多くの共通点が二人にはあったのだ。

お互いアドベンチャーやファンタジーなど同じジャンルの小説や本を好み、お気に入りの本を薦めあったりもしていた。趣味が合うだけではなく、物の考え方や価値観もとても似ていて、「一緒にいて本当に心地いいんです!」と紘子から専任の成婚コンシェルジュ下薗にマメに連絡が入るほどであった。
毎週のように会い、昔からの知り合いであったかのような二人だったので、成婚コンシェルジュたちもゴールインは間近ではないかと考えていた。しかし、紘子にはある疑問が沸き起こっていた。

こんなに上手くいっていいのだろうか?運命の出会いとはこんなに簡単に訪れるものだろうか?

あまりにも自然で苦なく始まった彼との関係に不安を感じ始めていたのだ。

「なんだか姉弟みたいなんです。あまりにも安心できて、居心地が良くて、これが恋なのかな?と思うと、なんだか不安になってしまって…」と話す紘子に「一緒にいて居心地がいい人、安心できる人が一番ですよ」と既婚者でもある成婚コンシェルジュ下薗は先輩としてやさしくアドバイスをしていた。

しかし、その後の紘子の反応は少し煮え切らないものだった。
「では他の方と真剣に付き合ってみる?」と聞いても「いやー、でも」という微妙な反応。
「やっぱり光一しかいない」と心の内で気付いてはいるのだが、その関係性をハッキリとしたものにできずにいた。

その雰囲気を察してか、光一も毎週のように会っていながら“自分は本当に本命なのか?”という不安を感じていた。探りあいのような時間だけが、ただただ流れていった。あるとき、二人にひとつの転機が訪れた。光一が紘子の部屋を訪れたとき、彼女は得意の手料理で光一をもてなした。そこでは、天然ハチミツで作った肉じゃがを出されたのだが、それを一口食べた瞬間、あまりの美味しさに光一は感動してしまったのだ。それから彼女との結婚生活を自然と意識し、想像するようになった。

やはり自分の運命の相手は彼女しかいない、そう確信したのだ。

専任の成婚コンシェルジュからのプッシュもあり、光一は思い切って賭けに出た。
結婚を前提にしたお付き合いをしたい、今年の3月までに答えが欲しいと紘子に伝えたのだ。

この問いかけに紘子は思わず驚いてしまった。今更ながら光一の気持ちがそこまで本気だと考えていなかったのだ。
紘子はすぐに下薗のもとを訪ねた。
光一の行動に半信半疑な彼女に「居心地がいい相手というものはなかなか見つからないものよ。結婚とは現実、お互いを尊敬しあえる相手なら大丈夫」と自分の結婚観を交えて熱心に話したことで、紘子の心の扉も少しずつ開き始めていた。

もちろんその後も紘子の迷いが完全に消えたわけではない。
しかし下薗は「迷って当たり前なの。納得いくまで考えて」と彼女の気持ちに最後まで寄り添い続けた。
結果的に紘子は、やはり光一が自分にとって最高のパートナーであると確信したのだ。

二人は4月に退会し、今はお互いの両親にも挨拶をして結婚の準備に努めている。
「青い鳥…なのかな?あまりにも近くにあると本当に大切なものが見えないことってあるんですよね」
成婚コンシェルジュ下薗はそんなひとつの恋のカタチを教えてくれた。

あなたの婚活を、私たちコンシェルジュが責任をもってサポートします。ご来店お待ちしております。

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