あなただけのラブストーリー
マイ ピーアール
そう語る貴之さんは、入会して1年半。実はそれ以前にも、別の結婚相手紹介サービスで活動していた経験がありました。
「20代の頃から活動していたので、かれこれ20年近くって事になりますね(笑)。でもなかなか『これ!』という方には出会えないままだったんです。で、パートナーエージェントに入会して1年経っても、やっぱりうまくいかなくて・・・。」
そんな貴之さんが、「ある意味最後の手段でした」と申し込んだのが、成婚コンシェルジュに薦められた「MY PR」というピックアップ記事への掲載でした。
「会員誌に、自分を取材した記事が掲載されるものなんですが、『プロのカメラマンがインタビュー中に撮影してくれるし、見開き2ページの紹介記事だから、アピール度は抜群ですよ』って薦めてくれたんです。ちょっと恥ずかしかったですけどね(笑)。」
そんな貴之さんが横浜店でドキドキしながら取材を受けていたのと同じ日、千葉店で「これからどんな人と出会うんだろう」とワクワクしながら入会手続きをしていた聡子さん。 運命の出会いはここからのスタートでした。
ところがその聡子さんは入会後、何人かを紹介されながらも戸惑う日が続きます。 (何か違う・・・)
「入会したからには、早くコトを運びたかったし、すぐに決めたかったんです。でもなんだか、お会いしても『また(時間を割いてでも)会いたいな』って気持ちになれる方がいなくて・・・。失礼かなぁと思いながらも、バンバンお断りをしていました。」
そんな中、聡子さんの手元に運命の会員誌が届きます。そこには貴之さんの取材記事が。
「彼の記事を見た印象ですか?そうですね、ラフな格好の方もいらしたんですけど、彼はきちんとスーツを着てて、『ああ、真面目に(活動に)取り組んでるんだろうな』って思いました。だからちゃんと記事を読んでみようと思ったのかもしれません。そうしたら海外でボランティア活動をされていた時の話などが書かれていて、会ってみたくなりました。」
ご自身も海外留学の経験がある聡子さん。「もっと話を聞いてみたい!」そう思ったら、聡子さんの行動は迅速でした。
「こういうのってタイミングもあると思うんです。だからすぐに『この人を紹介して下さい』って、成婚コンシェルジュさんに申し込んじゃいました(笑)。」
初めて自分から「会ってみたい」と思える相手を見つけた聡子さん。 聡子さんからのリクエストを受けて、貴之さんはどうだったのでしょうか?
「入会して1年以上結果が出てませんでしたから、素直に嬉しかったですね。それに彼女の紹介状に、『お相手からは何をして頂いても嬉しいと思う、と仰るような方です』と成婚コンシェルジュさんのコメントが書いてあって、ああ、きっと優しい人なんだろうなと思いました。」
そんな二人のファーストコンタクト(
お見合い)は、7月の蒸し暑い日、それぞれの所属店の間を取った新宿でした。
「実は今までのコンタクトでは、男性がお店を決めてくれることが少なくて、正直ちょっと『頼りないなぁ』なんて思ってたんです。 でも彼は自分の地元ではないのに、素敵なお店に連れて行ってくれて。それって事前に調べておかないと出来ないことですよね?なんだか自分に気を遣ってくれている事がよくわかって、すごく嬉しかったんです。」 と聡子さんが話す横で、 「いやぁ・・・それがいいって言う人も、イヤだって人もいるんだよ(笑)。」 と苦笑する貴之さん。
なんだか普段のおふたりの会話が想像できるようです。 一方で貴之さんは
「彼女はね、今まで僕が会った女性の中で誰よりも元気だったんです(笑)。最初に会ったときの挨拶で、満面の笑顔が本当に明るくて。うん、この人はいいなぁと思いました。」 と嬉しそうに話します。 そして、その翌週には、次のデートのお店をきちんと調べ、予約する貴之さんがいました。
【会うたびに、結婚したいと思ってた】
それから1ヵ月後、鎌倉へ出かけたふたりはそれぞれ、ある想いを抱えていました。
「こういうサービスで出会った二人だから、会って毎回『楽しかったね』だけじゃいけないな、と思ってました。(聡子さん)」 「僕は会うたびに結婚したいという気持ちがありましたね。だから紹介も止めてもらってたんです。ただ、前から結婚の意志は伝えてたつもりとはいえ、ちゃんと言ってはいなかった。だから彼女から『どうする?』って聞かれたときに『結婚したいと思ってる』って答えました。(貴之さん)」
貴之さんの気持ちを聞いた聡子さんは、その時を振り返ってこう言います。
「彼は紹介を止めていたんですけど、実は私はまだ続けていました。だから彼に対する私の気持ちとして『私も紹介を止めてもらうね』って、その場で成婚コンシェルジュさんに電話をしました。だって、目の前でした方が彼も安心すると思ったんです(笑)。」
いかにも「善は急げ」な聡子さんらしい行動です。 そんなまっすぐでアクティブな聡子さんを、優しい目で見つめながら貴之さんは結婚を決めた理由を話してくれました。
「彼女は本当に良い『聞き役』なんです。人間ができてないとこうはいかないな、って思うくらいに受け入れてくれる。そんな思いやりの深さかな。」
どちらかというと貴之さんが喋っていることの方が多いそうですが、それに対して聡子さんは
「彼が話すちょっとした一言が、私にとってはすごく響くアドバイスなんです。職場でキレそうになるときとか、彼の言葉を思い出すと穏やかな気持ちになれますね。」
お互いがお互いを尊重し、尊敬している雰囲気が、なんとも大人のふたり。 出会ってから半年。
「今までの活動を考えると、正直この結果が信じられない」と話す貴之さん、『本当の相手との出会い』とは、こういうものを言うのかもしれません。