あなただけのラブストーリー チャンスはあなたのそばにある｜結婚相談所パートナーエージェント

敏腕成婚コンシェルジュ福島は二人の愛の軌跡を語ってくれた。
良幸は誰からも好かれる好青年。おおらかな性格で人懐こく、自然と周りが応援したくなる雰囲気を持っている。また料理も得意で毎日自分でお弁当を作るほど。今年、注目を浴びた「草食系男子」「お弁当男子」を地でいく男性だ。

だが、恋愛経験に関してはまったくの奥手で、32歳まで誰とも付き合った経験がなかった。
そんな良幸だが、本気でパートナーを探そうとパートナーエージェントに入会。活動するからにはと自分から積極的に動いた。「こんな髪型どうですかね？」「このスーツ似合いますか？」来店しては福島に相談を求める。
そのいじらしさに俄然全力で応援したくなっていた。

「まずは沢山の人に出会いたいんです」という良幸に、福島はベーシックなパーティへの参加を提案した。
ずばぬけたルックスではないが、人柄の良さが滲み出ている良幸はパーティ会場で大人気！
あまりにも沢山の女性からリクエストされるので「集計が大変！」なんてイベント担当が悲鳴をあげるほど。

良幸よりも少し年下の久美子は「見つけた！」とばかり、猛烈なアプローチ。
久美子は一見控えめな印象を見せる女性だが、狙った獲物は逃さない積極的な「肉食系女子」で、常に明るく前向きな女性だった。

イベントリクエストからコンタクトを取り付け、交際成立後もどんどん約束を取り付ける久美子。
それに対して、少々とまどい気味の良幸。
まだ出会ったばかりだし、他の女性との出会いも少しだけ気になっていた。

「午後に久美子さんと会うのなら、午前中に他の人と会ってみましょうか？」
福島が他の人との約束を取り付けようとすると、なんと久美子の方から、「午後からなんて嫌、午前中から会いたい！」と連絡が入る。

久美子の本気とも取れる熱いアプローチには福島も脱帽した。
久美子の熱い気持ちが良幸にも伝わったのか、二人は一緒にいる時間がどんどん増えていった。週末はもちろん仕事帰りなど、週に３回は会うほどに。良幸も久美子の前向きで自分に素直な姿に惹かれていった。久美子からの希望で箱根や京都へも旅行にも出かけた。現地でおそろいの浴衣を作ったといい、福島にお土産を買ってくるほどの親密ぶり。

久美子とだけ真剣に交際していくことを福島に宣言したのだ。
こんなに一緒にいて居心地がよく、自分のことを理解し愛してくれる女性は久美子の他にいない、それが良幸の想いだった。

出会いはただ数を重ねればいいというものではない。「この人！」という人と巡り会えたなら、そのチャンスを逃さないことも大切なのだ。良幸の充実を極めた婚活は、なんと1ヶ月というスピードで完結した。
夏の終わりに始まった恋が秋には籍を入れるという形でエンディングを迎えたのだ。そんな二人のハッピーエンドを福島も心から祝福していた。まるで自分の息子が結婚したかのように、嬉しい想いだった。

なんといっても二人の愛には秘訣がある。それは訪れたチャンスを逃さなかったこと。
「この人という人にめぐり逢えたなら、全力を尽くして手に入れなきゃ！」福島はそう微笑んだ。