数字で見る現代の結婚活動最前線
今、「結婚」の現場で何が起きているか。
「婚活」という言葉が一躍有名になったのは、社会学者の山田昌弘さんとジャーナリストの白河桃子さんによって書かれた『「婚活」時代』という本の大ヒットによってです。
けれど、多くの人が「婚活」という言葉に興味を抱いたのは、「結婚したくてもできない」という空気が、ぼんやりと社会に蔓延していたからではないかと思います。
ひとつには、結婚を取り巻く時代状況の変化があります。
1960年代半ばには、恋愛結婚の数が見合い結婚の数を上まわります。
家と家の間で、親たちが決めた相手ではなく、自由に好きな人と結婚できるようになったかわりに、適齢期になれば、あたり前のように用意されていた、見合いという出会いの場も減少していきました。
結婚適齢期になると周囲から手がさしのべられ、自然と結婚することができた時代は終わり、いまや、目的や意志がないと結婚に踏み切れない時代になったのです。
晩婚化、未婚化は進んでいますが、独身の男女が結婚したくないかといえば、そうではありません。