お見合い相手の言葉に耳を傾けてよく聞く
相手に興味をもつこと。
異性とのおつきあいが苦手だという人は、異口同音に「コミュニケーションのしかたがわからない」と言います。だから、ふたりでいる時間が気づまりになってしまい、なかなかデートに誘う勇気がもてないのです。
それだけに、どうやったらじょうずにコミュニケーションがとれるのか、真剣に悩んでいる人も少なくありません。
とくに男性の場合、よいコミュニケーションをとれるかとれないかが、結婚できるかできないかの瀬戸際のような意識があるようです。
それでは、コミュニケーションがじょうずにできるというのは、どういうことなのでしょうか。
「ギャグを連発して、相手を笑わせる」
「沈黙の時間をつくらず、いろんな話題をふる」
「自分のことをアピールする」
こんなふうに思っている人が多いのではないでしょうか。
けれども、それは大いなる誤解なのです。
多くの男性が、そんな誤解をしているように思います。
「きょうのデートは、しっかりしゃべれました。変に間があいてしまうこともなかったし、相手の女性も楽しそうにずっと聞いていてくれました」
デートのあとで、こんなふうに感じられている人が多いようですが、相手の女性はほんとうに楽しかったのでしょうか。
相手が一方的にしゃべりつづけているので、口を挟む間もなかっただけかもしれません。自分もしゃべりたいことがあったかもしれないし、少しは話をふってほしかったかもしれないのです。
結婚を前提にしたおつきあいの場合、コミュニケーションは、お互いを理解したり、心をふれあったりするためのものです。いくらおもしろい話だったとしても、自分だけが一方的にしゃべっていては、よいコミュニケーションとはいえません。
それに気づかず、プレゼンのように一人でしゃべりつづけるようなデートをくり返していては、結婚相手にはめぐり会えません。
たいせつなのは、相手をリラックスさせ、相手の言葉を引き出してあげること。
コミュニケーションの極意は、話すよりも聴くことです。
「聞く」というのは、音や声を耳に感じとること。「聴く」は注意して耳を傾けることをいいます。相手の話は、心を込めて「聴く」という姿勢で臨みます。
会話の基本は、相手の話を引き出すことです。そうでないと、いくら自分が球を投げても、キャッチボールにはなりません。