イイ男と結婚するために求めた強さが弱点になる残酷な現実 - 婚活あるある

イイ男と結婚するために求めた強さが弱点になる残酷な現実

Twitterを眺めていると、1日にいくつもの婚活にまつわるツイートを目にする。
 
それも昔からアラサー婚活であるような『ハイスぺ男性と結婚したい!もうすぐ30歳!』みたいな、酷く可愛らしい内容ではない。
 
『こんなに人生を頑張ってきて、自己投資も惜しみなくやってきたのだから、しょうもない男性と結婚をして郊外の戸建てに住み、休日は家族でイオンに行くような生活は絶対に送りたくない』というものだ。

 

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アラサー女性の婚活は恵まれているからこそしんどい


そんなツイートをしている女性のアカウントを覗いてみると、そこには東京に住む上位層のような暮らしが綴られていた。
 
自分の力でキャリアを築き、稼ぎを作り、それで自己投資をこれでもかと行う。
いくつかのツイートを読んでみると、どうやら実家も都内、もしくは首都圏にあるようだ。
 
当たり前のように大卒だろうし、もっと言えば留学経験だってあるだろう。
ボーナスで買おうか迷っていると、ハイブランドの鞄の写真を載せている。
 
眩しすぎてクラクラしてしまう。
 
これだけ大多数の人間から羨望の眼差しを向けられる女性であっても(たかがSNSの情報なので虚構という可能性もあるが)、結婚という古くから続く制度に振り回されているのは何とも言えない。
 
そもそも、そこまで努力家で環境にも恵まれ、人間関係も良好であるなら、結婚に固執する理由も無い気はするが…
 
その心情を想像することは出来る。

 

アラサー婚活以前に、私が抱える認知の歪みとその結果

少女
私の両親は私が10歳の頃に離婚をした
 
離婚直前には夫婦のいざこざを目にすることも多くなり、ある夜には“家族会議”と称し集まった罵倒のし合いをわざわざ見せられたりしたこともあった。
 
泣いている弟の横で(大人は醜い…)と悟ったし、そんな光景を見た経験があれば、結婚に夢を抱かないどころか、結婚願望すら無くなると思う。
 
しかし、少しばかり頭がトチ狂っている私から結婚願望が消えることは無かった。
 
結婚願望があれば、所謂“女らしさ”を体得しようとするのだろうけど、やっぱり少々頭がトチ狂っている私は違った
 
「私が好きになるハイスぺ男性(※アラサーが婚活で望む高収入、高学歴、高身長などの特徴が揃うハイスペックな男性)に見合うように自分も仕事で大成し、稼ぎを作らなければ!」と考えてしまう。
 
元々負けん気が強く、人の欠点を指摘する癖を持ち、それでいてインテリヤクザな父親に半ば男のような育てられ方をしたため、男性からは友達にしたいけど彼女や配偶者にはしたくないタイプになったのは言うまでも無い。

 

アラサーの婚活女性に“強さ”は必要なのか?

『恋愛や結婚相手とする女性に強さはマストではない』。
 
そう気づいた時には、もう遅かった
いや、遅くは無いのだろうけど、猫を被ってまで男性と対峙したくないという強固なプライドを保持してしまったことには違いないのだ。
 
先にも書いたようなハイスぺ女性と比べたら、私なんてまだまだ未熟者だが、このままいけば彼女たちに心から同情する日もそう遠くは無い気もする。
きっと、彼女たちも以前に自分の弱さを恥じ、強さを求めたのだろう。
 
その結果、強さを得れたけど、失ったものもまた然り
 
「もう、好きな人の種だけ貰って子供を産んだ方がいいのかもね」
 
強くたって、みんな悩みを抱えている。
友人のそんな呟きは冬の夜空に白く浮き立ち、消えていった。

 

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マドカ・ジャスミン

持ち前の行動力と経験を武器にしたエヴァンジェリストとして注目を浴びる。また性についてもオープンに語る姿が支持を集め、自身も性感染症防止の啓蒙活動を行う。 近年では2018年に著書「Who am I?」を刊行。テレビ番組や雑誌への多数出演・アパレル業に携わるなどマルチに活躍中。 過去出演番組に『山里と100人の美女』『それ、古いっすよ』『おしゃべりオジサンと怒れる女』『指原莉乃&ブラマヨの恋するサイテー男総選挙』がある。 ▼Twitter:https://twitter.com/mdk_jasmine ▼Instagram:https://www.instagram.com/mdk_jasmine/