【男女別】結婚の挨拶で抑えておくべき服装のポイントや注意点を徹底解説!

男女ともに、結婚の挨拶でお相手の実家を訪問するときはとても緊張しますよね。マナーはもちろん服装においても、「失礼のないようにしなければ」と気を使うことでしょう。
そこでこちらのページでは、結婚の挨拶に適した服装について「何となくはわかるけれど確信が持てない…」という人に向けて、結婚の挨拶で抑えておくべき服装のポイントやマナーについて解説します。
目次
【女性編】彼の実家へ結婚の挨拶に行くときの服装のポイント
女性は「きちんと感」のあるファッションの幅が広いので、男性よりも服装を決めきれないという人が多いようです。ここで、シーズンごとの服装のポイントについて考えてみましょう。
【春夏】暑くてもノースリーブはNG
スーツはもちろん結婚の挨拶で着用する服装として「あり」ですが、女性の場合は必ずしもスーツを着なければいけないということはありません。ただし、彼のご両親に敬意を払う意思が伝わるような服装であることはマストです。
オフィスカジュアル以上の服装で、できるだけパンツよりもスカートのほうが好印象を与えられます。とはいえ、パンツスタイルはNGというわけではありません。パンツを着用する場合は、ワイドパンツなどは避けてスーツパンツのような形のものが望ましいです。
好印象を与えるワンピースを結婚の挨拶で着用する人も多いと思います。ワンピースの場合はノースリーブは避けて、袖のついたものを着用するのがベストです。
夏場で道中が暑いというときは、ノースリワンピの上にカーディガンなどの羽織物を着用すればOK。室内は意外と涼しいことが多いので、羽織物があればちょうどよいかもしれません。
【秋冬】もこもこ着込まないのがポイント
秋冬のファッションは、抑えておくべきポイントがいくつかあります。ひとつめは「ブーツは避ける」ということ。冬場はブーツを履く人が多いと思いますが、結婚の挨拶で履く靴にはふさわしくありません。
次のポイントは「タイツも避ける」です。冬場は寒いのでタイツを履きたくなりますが、タイツではなくストッキングでデニールの高いタイプを履くことで調整しましょう。
また、秋冬はニットを多く着る時期ですが、こちらも結婚の挨拶で着る服としてはNG。暖かさを求めようとするとどうしてもカジュアルになりがちです。服装に迷ったら、スーツが手っ取り早いかもしれません。室内は温かい場合が多いと思われるので、寒いときはコートなどのアウターで温度調節することをおすすめします。
授かり婚ですでに妊娠しているときの服装はどうすればいい?
授かり婚の場合、あまりタイトな服装だと体調に響くので、服装に迷うところですね。妊娠初期であれば体型の変化はまだありませんが、つわりなどを考えるとやはりゆとりのある服装で結婚の挨拶に臨みたいところです。
相手の両親がすでに赤ちゃんを授かっていることをご存知であれば、シルエットのゆるやかなワンピースでも問題ありません。妊婦用のフォーマルウェアも多数販売されていますので、チェックしてみるとよいでしょう。
授かり婚だと知らずにゆるい服装だと、相手の両親からの印象が悪くなるかもしれないので、できれば事前に彼から伝えてもらうことをおすすめします。
【男性編】彼女の実家へ結婚の挨拶に行くときの服装のポイント
さて、次は「彼女の実家へ結婚の挨拶へ行く男性の服装」について考えてみたいと思います。男性の場合はスーツが一般的なので、コーディネートに悩むことは少なさそうです。
基本はスーツ!シングルボタンがおすすめ
男性が結婚の挨拶で相手の実家を訪れる際は、スーツが基本です。仕事で使用しているようなスーツであれば、悪い印象を与えることはないでしょう。
気になるスーツの色味は、黒だときちんとした印象を与えられます。ただ少し固いイメージなのです。
男性の場合は、四季を問わずスーツが基本です。黒だときちんと感が出るが、自宅へ挨拶にいくなら紺やグレーが適しています。ボタンはシングルだと、かしこまりすぎずにバランスが取れます。
シャツもネクタイも派手すぎないものを
中に着るシャツやネクタイも、シンプルなものを選びましょう。シャツは白一択、きちんとアイロンをかけたものを着用します。
ネクタイも派手にならないように気をつけたいですね。紺やブルーのネクタイは清潔感を与えることができるのでおすすめです。ちなみに、ネクタイピンやカフスはつけなくても大丈夫です。もしネクタイピンはつけたい…ということであれば、こちらもできるだけシンプルなものを選ぶようにしましょう。
服装ももちろんだけど男性は身だしなみが重要!
男性の場合は、派手にならないように気をつければスーツを着用するだけで決まるので、服装についてはさほど悩まずに済むかもしれません。なので、服装よりも「身だしなみ」に注意する必要があります。
ちょいヒゲを生やしている人はすべてきちんと剃ること、ロン毛は短くカット、爪もきれいに切るなど、とにかく「清潔感」を意識して身だしなみを整えることはマストです。特にヒゲは印象を強く左右するので、自慢のおヒゲもこの日ばかりはきれいに剃って結婚の挨拶に臨みましょう。
【男女共通】婚約者の両親に結婚の挨拶へ行く際に気をつけるポイント3つ
さて、服装が決まったら、婚約者の実家へ訪問する際に気をつけたいポイントを抑えておきましょう。大きなポイントとしては、以下のようなものが挙げられます。
・チャイムを鳴らすのは「ジャスト」か「遅め」
・スマホの音は必ず切る!
・コートは玄関に入る前に脱ぐ
それぞれのポイントについて、以下に解説します。
チャイムを鳴らすのは早いよりも少し遅いくらいがいい
待ち合わせの場合、約束の時間よりも少し早く到着するのがマナー的によいとされていますよね。けれど、仕事で客先を訪問するときも同様ですが、実は来訪する際には早く到着するよりも、少し遅いくらいにすることがマナーです。
理由は、相手がギリギリまで準備していた場合、早くチャイムを鳴らしてしまうと余計焦らせてしまうから。時計とにらめっこをしながら約束の時間ジャストにチャイムを鳴らすか、1〜2分遅れて鳴らすように意識しましょう。
スマホの音は絶対切って!
スマホの音を切るのは、基本中の基本です。むしろ、チャイムを鳴らして挨拶が終わるまでは、電源を切っておくくらいでちょうどいいかもしれません。マナーモードにしていても着信に気づきますし、目の前の相手にも意外とマナー音が響くものです。
仕事や大切な用事で連絡が入る予定がある場合は、挨拶を終えて談笑が始まるころに、「連絡が来る予定があるので電源を入れてもよいでしょうか」とお伺いを立ててから入れるとよいでしょう。婚約者のご両親によいイメージを持ってもらえるのではないでしょうか。
コートは玄関に入る前に脱ぐ
すでにご存知の人も多いと思われますが、コートは玄関に入る前に脱いでから、玄関に入ることが一般的なマナーです。玄関に入って「あ、コートを脱いでない」ということにならないように気をつけましょう。
もしも、すでに何度か婚約者の両親と顔を合わせていて、よいお付き合いができている間柄だったとしても、結婚の挨拶をするときはけじめをつけることが大切です。この日ばかりは礼儀とマナーを重んじて、きちんと玄関に入る前にコートを脱いでくださいね。
親が子どもの結婚相手をチェックするポイントベスト3
結婚の挨拶をするときの服装やマナーがわかったところで、より婚約者の両親によい印象を与えるためにもう少し掘り下げてみましょう。ここでは「親は子どもの結婚相手のどこをチェックするか?」という点について、ランキング形式で考えてみたいと思います。
親が子どもの結婚相手に対してチェックするポイントベスト3は、以下です。
・話し方や振る舞い・マナー
・人柄
・身だしなみ
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
①話し方や振る舞い・マナー
親のチェックポイント第1位は、「話し方や振る舞い・マナー」です。子どもが連れてきた婚約者の人となりを理解する上で、話し方や振る舞いはもっともチェックしやすいポイントだといえます。
社会人なのにきちんと敬語が使えていないとなると、子どもを送り出す上で不安になるのは当然です。また、初めて婚約者の実家に行くのに玄関で靴を揃えない、お茶を出されて「ありがとうございます」といえないようでは、安心して子どもを送り出すことはできませんよね。
初めましての挨拶はもちろんですが、何かを出していただいたらきちんとお礼をいうのは当然のマナーです。食事を出されたときの食べ方に気をつけるなど、一般的なマナーはきちんと抑えておきましょう。
②人柄
第2位は、「人柄」です。
その人の人柄を短時間ですべて理解することは難しいですが、話し方や自分の子どもへの態度などから、ある程度の人柄は垣間見れるもの。婚約者の両親は、普通に接している中でもあなたの人柄を随所から探ろうとしています。
ちょっとしたときに婚約者に強い言葉を放ったり、相手に譲ることができていないと、婚約者の両親に悪い印象を与えてしまいます。普段は冗談で済ませることだとしても、結婚の挨拶の場では小さいことにも気をつけて、婚約者はもちろんその両親にも失礼がないように気をつけたいですね。
③身だしなみ(服装)
第3位は「身だしなみ(服装)」です。
ここで「服装が3位なら、そこまで神経質にならなくてもいいのでは?」と思う人がいるかもしれませんが、それは間違っています。
身だしなみや服装が「親のチェックポイント第3位」である理由は、「結婚の挨拶で服装や身だしなみを整えてくるのは当然」だと考えられているからです。結婚の挨拶でそれにふさわしい服装で訪れないのは、論外ということ。それだけ服装や身だしなみは、当然であり重要なのです。
女性の場合はあまり派手なネイルは避け、ヌードカラーやフレンチなどをおすすめします。また男性も爪の中に黒い汚れが入っているということがないように、頭の先から爪先までしっかり身だしなみチェックをしてくださいね。
彼が自分の実家に結婚の挨拶に来るときの自分の服装は?
婚約者の実家へ結婚の挨拶に行くときの服装はわかりましたが、では婚約者を実家に迎え入れるときの「自分の服装」はどうすればいいのでしょうか?まずは、女性が彼を自宅に招くときの服装を考えていきましょう。
彼に合わせてある程度きちんとした服装で
自宅にいて彼を招き入れるのですから、そこまでフォーマルな服装である必要はありませんが、おそらく両親は普段よりも少しきちんとした服装で、そこまでフォーマルではないと思われます。
そこであなたもカジュアルな服装だと、彼だけスーツで少し浮いてしまうので、できれば彼に合わせてきれいめの服装で迎え入れてあげましょう。アンサンブルにスカートなど、オフィスカジュアルを意識した服装だとバランスが取れます。
セーターなどのゆるめな服装はNG
自宅にいるので「絶対NG!」という服装はありませんが、セーターなどのゆるめな服装は、やはりきちんとした場にはふさわしくありません。セーターにデニムなど、いかにも普段自宅でくつろいでいるという服装は避けるのが賢明です。
授かり婚ですでに妊婦ということであれば、自宅にいるならそこまでフォーマルにこだわる必要はありません。体に負担のかからない服装で、きれいめなファッションを意識しましょう。
彼女が自分の実家へ結婚の挨拶に来るときの自分の服装は?
次に、彼女が実家へ結婚の挨拶に来るときの、彼の服装について考えてみましょう。
ジャケットとパンツが最適
男性の場合は、ジャケットとパンツをチョイスすれば間違いありません。スーツではなくチノパンとジャケット的な、「ちょっときれいめ」な服装だと正装で来訪した彼女とのバランスも取りやすいです。
ジャケットがないという人は、シンプルなデザインであればセーターを着用してもよいでしょう。その場合、黒やネイビーといったシンプルな色で、カジュアルなネクタイをするときちんと感を出すことができます。
シャツはできるだけシンプルに、白なら間違いありませんが、ジャケットに合わせて派手すぎない色を選べばOKです。
デニムならきちんと感のあるものを
そこまで気を使わずに、ラフな感じでまとめたいということであれば、デニムにジャケットを着用するというのもアリです。その場合のデニムは、ブルーデニムではなくブラックを選べば、カジュアルになりすぎません。
ボトムスにデニムを選ぶ場合は、もちろんケミカルジーンズなんてもってのほか。自分の実家とはいえ、ダメージジーンズも避けてください。男性の場合、手持ちの服で何らかのオフィスカジュアルなファッションを持っていると思うので、意外と選びやすいのではないでしょうか。
【番外編】結婚の挨拶に行くときにおすすめの手土産3選
男女問わず、結婚の挨拶で婚約者の実家を訪れる際に「手土産」は必須です。ここでは、番外編としておすすめの手土産を3つご紹介します。
・両親の好物
・日持ちするお菓子
・アルコール
それぞれの選び方について、以下に詳しく解説します。
基本は婚約者のご両親の好物を用意しよう!
手土産の基本は、「婚約者の両親がもらってうれしいと思うもの」です。婚約者にあらかじめご両親の好物を聞いておき、早めに用意しておきましょう。好物であれば、乾き物であれ日持ちしないものであれ、すぐに食べてもらえるので細かく気にする必要はありません。
ただ、もしも品切れになってしまいそうなときは早めに用意する必要があります。となると、生物は傷んでしまう可能性があるので、日持ちするもののほうが安心です。結婚挨拶の手土産というと、お菓子などが一般的ですが、その後食事をする予定があり、婚約者の両親がお肉が好きということであれば、ローストビーフを手土産にするのもよいでしょう。
このように、好みに合っているものであれば、「これはOK、これはNG」というものはあまりないと考えて差し支えありません。
日持ちするお菓子は手土産に適している
先にも少し触れましたが、結婚の挨拶でお菓子を手土産に持参するのはとても一般的です。ここで気をつけたいのは「生菓子の手土産は確認した上で持参する」ということ。
甘いものを好む人もたくさんいますが、実はあまり好きではない…という人も少なくありません。また、生菓子はご両親側で用意してくださっていることがあり、かぶってしまう可能性も。
お菓子を持参する場合は、日持ちするお菓子だと相手に負担を与えないのでおすすめです。その日に食べられなくても、時間をかけて少しずつ食べることができます。もし甘いものが苦手だったとしても、日持ちするお菓子であれば両親から知人におすそわけするなど、何らかの形で消化できる点もメリットです。
お酒の好きな両親ならアルコール類もおすすめ
アルコールの手土産は、OKかNGか悩むかもしれませんが、結婚の挨拶でアルコールがNGということはありません。婚約者に事前に聞いてみて、お酒が好きということであればご両親の好みのお酒を持参しましょう。
もし自分がお酒を飲まない場合は、デパ地下のお酒売り場で尋ねれば詳しく説明してもらえます。金額に応じて無難なお酒を選んでくれるのでおすすめです。百貨店の紙袋で渡せば、きちんと感を出せるのもポイント。
もし自分もお酒が飲めて、挨拶の後に食事をすることになれば、持参したお酒を開けて一緒に嗜むこともできます。お酒が入れば緊張感が和らぎ、ご両親との距離を近づけるよいきっかけになるかもしれません。
結婚の挨拶で相手のご両親に好印象を抱いてもらえるよう頑張って!
結婚の挨拶は、その日に婚約者のご両親と初めて会うという人も多いと思うので、とても緊張することでしょう。けれど、きちんとした服装と身だしなみで、誠意のある対応をすれば、きっと相手のご両親もあなたに好印象を抱いてくれるはずです。
そのためにも、基本である服装と身だしなみには十分気をつけて、婚約者のご両親に「いい人を選んだね」と言ってもらえるよう万全な体制で臨みましょう。高級な服装でなければいけないということはありません。特別な場に来ているという意気込みを伝えられるような服装で、かつ清潔感があればきっとよいイメージを与えられます。婚約者のご両親に好印象を抱いてもらえるように頑張ってくださいね!