恋愛と仕事を混同しがちな人は、どうやって区切りをつけるべき?
ディズニー作品のアナと雪の女王には、ヒロインの一人であるアナが異国から来た王子に一目惚れをし、すぐさまプロポーズを受けるという描写がある。
さすがに初対面の男性からプロポーズをされた経験は無いけれど、同じぐらい恋愛が理由で有頂天になり、何もかもに手がつかなくなった経験は山ほどある。
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恋愛に興じる自分はプリンセス状態
恋愛体質なのもあるが、それ以上にあの頃の私は恋に恋をしていた。
まるで旧来のディズニープリンセスのように“王子様”へ想いを馳せ、逢瀬の時は酷く舞い上がった。
第三者から見て単なるデートだとしても、私からすれば視界はキラキラと輝き、世界が自分に味方しているような感覚だったのだ。
ただ、残念ながら相手は同じ熱量ではなかった場合も多く、プリンセスたちのようなハッピーエンドを迎えたことはほぼ無いに等しい。
そういった場合でも、日常生活において支障を来さなければ、いくらでもプリンセスごっこに勤しめばいいと考える。
誰にも迷惑を掛けないし、自己満足内で収まるならば趣味と同義なのだから。
しかし、私はそうはいかなかった。
何故か。
大多数の人たちは、思考回路の配線が各カテゴリに分かれており、恋愛、家族、仕事、趣味などしっかりと区切りをつけれている。
でも、私は異なる。
仕事、恋愛など全てが混同してしまい、器用に区切りがつけられない。
自分の配線はどうなっているのか
仕事がネガティブな状況であれば、恋愛や人間関係にも暗雲が立ち込め、逆に恋愛が上手くいっていれば自ずと仕事に対するやる気も漲る。
勿論、結果も出す。
つまり、自分が順調に人生を歩んでいくには、すべてが上手くいっている必要があるというわけだ。
あゝ、なんて複雑で不器用なのだろう。
周りの人たちは、皆揃って上手に生きていて、自分だけがいちいち何かしらに躓き、どんどん先を越されているようにも思えてくる。
そして、焦る。
また恋愛で躓き、仕事でも躓く。
「七転び八起き」といったことわざがあるようにいくら躓いて転んでいても、進むことを止めなければきっといつかは設定したゴールに辿りつけるかもしれない。
だが、その時は既に天国だとすれば、笑えもしないじゃないか。
誰しもが完璧ではない
そうは言っても、他人も他人で全員が上手に生きている……配線が綺麗に分かれているとも限らない。
何かしらの欲求と仕事や、恋愛とやるべきことが直列であることも無きにしも非ず。
見事なまでにそれが分かれている人は、ごくごく少数なのだと理解した方が生きやすくなるだろう。
何よりも、恋愛が駄目だと仕事に、仕事が駄目だと恋愛に影響が現れることを拒絶してはいけないのだ。
自分の感情を認めるというのは、躓く回数を減らす上で特に重要になってくることなのだから。
完全に躓かないように強制するのではなく、先ずは回数を減らす。
これを意識するだけで、きっと配線の混線は減る。
だって、良くないことを積み上げられるのなら、良いことも積み上げられていけるじゃない?