5人に1人が該当する「HSP」とは?大きな特徴と上手な付き合い方 - 婚活あるある

5人に1人が該当する「HSP」とは?大きな特徴と上手な付き合い方

2021.10.10

他人の感情に振り回されることが多い、またささいな変化に気付いて疲れるという人は、もしかすると「HSP」なのかもしれません。

 

HSPを提唱した心理学者によれば、世界では5人に1人がHSPの特徴を持っていると言われています。しかし、HSPとは一体どんなものなのか詳しく分からない方も多いはず。

 

そこで今回は、HSPについて詳しく解説します。HSPの大きな特徴やセルフチェック方法も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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近年認知度が高まっている「HSP」とは?

HSPとは、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した人間の気質を表した言葉です。

 

正式名称は「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」で、これらの頭文字をとってHSPと略されています。

 

HSPの人はHSPではない人に比べて、感覚的な刺激に反応する脳の扁桃体が過剰に働くためストレスを受けやすいとのことです。

博士によると全世界の約2割にあたる人がHSPであり、犬や猫など100種類以上の動物にも同様の気質が見られるよう。このことから、HSPは動物が生き残る術のひとつではないかと考えられています。

HSPの人に多い4つの特徴

エレインアーロン博士によると、HSPと定義される人は4つの特徴「DOES(ダズ)」すべてを持っていると言われています。

 

そこでここでは、HSPの大きな特徴「DOES」について詳しく解説します。

物事を深く考えて処理をする(Depth of processing)

HSPの人に多い特徴のひとつは、あらゆる物事に対してつい深く考えてしまうという性質です。

 

ささいな物事でもじっくり考えてからでないと始められない、通常の人はスルーするような言葉でも深く調べたくなってしまう人などが当てはまります。

過剰に刺激を受けやすい(Overstimulation)

HSPの人は、日常にあるささいな刺激でも敏感に反応してしまう特徴を持っています。

 

お休みの日に街中に出かけると人混みや騒がしさに気疲れしやすい、芸術作品に心を動かされやすい人などが当てはまります。

感情の反応が強く共感力が高い(Empathy and emotional responsiveness)

HSPの人は、自分自身ではなく他人の感情に影響されやすいという特徴があります。

 

友人や家族など親しい人でなくても他人の喜怒哀楽を自分自身の感情のように感じてしまう、映画や本などの作品に感情移入しやすい人などが当てはまります。

ささいな刺激に反応する(Sensitivity to subtleties)

HSPの人に当てはまる特徴の最後は、あらゆる刺激に対する察知能力が高いという性質です。

 

他人が気にしないような音が無性に気になってしまう、部屋の明かりやニオイに敏感で気分が悪くなることがある人などが当てはまります。

あなたもHSPかも?簡単にできる自己診断方法

HSPとは

 

HSPの4つの特徴「DOES」の概要だけでは、自分がHSPかどうか分からないという人もいるかもしれません。

 

そこでここでは、HSPの傾向があるかどうかが簡単に分かる自己診断方法を紹介。1~4の診断項目すべてに当てはまる人は、HSPである可能性が考えられます。

HSP自己診断方法【1】考え方や周囲の評価

HSPの人は物事を深く考えやすい性質があるため、以下のような点に多く当てはまるという人はHSPかもしれません。

 

・周囲から「内気」「気にしすぎ」などと言われることがある
・他人の些細な言葉に対して考えすぎてしまい、夜眠れなくなってしまう
・想像力が高く、物事のさまざまな可能性について考えられる
・複数のタスクが発生すると混乱して手に付かなくなる

HSP自己診断方法【2】あらゆる刺激への反応

HSPの人は刺激に対して過剰に反応しやすい特徴を持っています。日常生活を過ごす中で以下のような点に覚えがあるという人は、HSPの可能性が高いでしょう。

 

・風船の割れる大きい音や町中のがやがやした音など、さまざまな音に敏感に反応してしまう
・ささいな言葉でも傷つきやすく、なかなか忘れることができない
・小さなことでも環境の変化があると動揺してしまい、心が落ち着かない
・フィクションだと分かっていても、映画やドラマの暴力的なシーンが苦手

HSP自己診断方法【3】感情の反応や共感

HSPの人は、他人の感情に対してとても敏感に反応してしまいがちです。以下の項目に当てはまる人は、HSPの性質を持っているかもしれません。

 

・会社などで他人が怒られている場面を見ると、自分が怒られたような気分になり具合が悪くなる
・他人の感情に影響されやすく一緒にいると疲れるため、対人関係を築くのが苦手
・仕草や目線、話す声のトーンなどの細かな変化でも、相手の感情や気持ちが読める
・言葉が話せない赤ちゃんや動物の気持ちも察することができる

HSP自己診断方法【4】感覚のするどさ

HSPの人は刺激だけでなく感覚に対しても鋭いという特徴があります。

 

他の人は気にならないようなことでも自分にとっては悩みがあるという人は、以下の項目に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

 

・日光や蛍光灯の明かりの眩しさに気分が悪くなることがある
・電子機器の小さな動作音が気になり、考え事や仕事が進まなくなる
・洋服を選ぶ時は肌触りを重視し、タグなどのチクチクする肌触りが我慢できない
・なんとなくの予感がよく当たる

HSPとうまく付き合うためにできること

うつ病や発達障害の症状に似ている点があるものの、HSPは病気とは違うため病院での治療ができません。しかし、ただ我慢して過ごすだけではストレスが溜まっていくだけです。

 

日常生活での生きづらさやストレスを解消するためには、HSPの特徴を踏まえて自ら行動することが大切です。

 

そこでここでは、HSPとうまく付き合うための方法について紹介します。

対人関係や今いる環境を見直す

HSPの人は人一倍周囲の人や環境に対して敏感なため、普通の人では気づかないストレスを抱えがちです。特にHSPの人は会社での対人関係や雰囲気に影響された結果、うつ病など心の病が発症するリスクも高まります

 

苦手な上司や同僚で悩んでいる場合は仕事以外の対話を避け、深く関わることをやめましょう。また、人が多くて気疲れするなら社員数の少ない会社やリモートワークOKな会社へ転職するのも一つの手です。

 

また、HSPの人は深く考えすぎる傾向にあるため、テレビのニュースやSNSとも適切な距離で接するべきです。また「疲れた」と感じたら1人の時間を設けるようにし、自分が落ち着ける居場所を作ることもおすすめします。

アイテムを上手に利用して刺激を減らす

HSPの人は他の人よりも刺激に過剰に反応してしまうため、他人には理解されないストレスで悩むことも多いはず。しかし、アイテムをうまく使えば過剰な刺激を受けずに生活できます。

 

・光が苦手:外出時はサングラスや眼鏡をかける、部屋では遮光性の高いカーテンやアイマスクを使用する
・周囲の音が苦手:ノイズキャンセリング機能のあるイヤフォンやヘッドフォン、耳栓を使用する
・肌に触れる感触が苦手:肌触りが良いと感じる素材を探し、苦手な素材の服を避ける
・周囲の臭いが苦手:マスクで臭いを直接かがないようにする、自分の好きなアロマオイルを持ち歩いて香りをかぐ

HSPを欠点ではなく長所として生かせるようにしよう

HSPとは

HSPの傾向がある人は、さまざまな面で人とは違う苦労を多く体験することでしょう。

 

しかし、HSPの人は他人に寄り添うことができるほか、感受性が豊かで文章やデザインなどで才能を発揮しやすいなど、長所もたくさんあります。

 

HSPは生まれた時から持ち合わせた気質のため、否定をしたり変えようとしたりするのは自分自身を苦しめるだけです。

 

HSPの特徴を理解したうえで自分で対処できることはすぐに実践するのがHSPとうまく付き合うコツです。

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めあり

アパレルショップ店長を退き、現在はWEBライターとして女性向け中心の記事を書いています。婚活中のアラサーインドア。