イクメンを望むバリキャリ女子が陥る、婚活の落とし穴 – 婚活あるある

イクメンを望むバリキャリ女子が陥る、婚活の落とし穴

2021.04.01

恋愛ライターという仕事柄、取材も兼ねてアラサー女子の知人友人と飲みにいくことが多い。
 
拗らせてそうなアラサー女子を見つけたら、とりあえず飲みに誘ってみる。そんな生活を長いこと送っている。
 
自分がエンカウントするアラサー女子は、都内の、そこそこ以上の学歴がある、そこそこ以上に稼いでいる方々が多い。
彼女たちは案の定というか、高確率で婚期を逃し続けているのだが、大抵30歳を超えてから突如として口にし始める言葉がある。
 
それは
「別にそんなに稼いでなくていいから…」
という一言だ。
 

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「高年収は譲れない」タイプの婚活女子は減少傾向


一昔前、といってもせいぜい10~15年ほど前だが、婚活女子といえば相手方男性に高年収を望む傾向があった。
 
その時代は「年収1000万は譲れない」とする強気の意見ですら見かけることは珍しくなかったように思う。
 
まだ日本の格差社会も進行途上で、婚姻においても「まぁいつかは誰でも結婚するだろう」という楽観的な見方が残っていたのだ。
生涯未婚という言葉はまだリアリティがなく、日本に「余裕」というものがギリギリ残っていた時代だったのだろう。
 
しかし、そこから坂を転がり落ちるように、日本社会は貧しくなっていった。
 
「年収1000万は譲れない」という強気な意見は、もはや現実を無視したバカげた意見と見做されるようになっていった。
 
それも当然のことかもしれない。
この20年で結婚適齢期男性の平均年収は100万円近く低下しているのだ。
 
平成25年国税庁「民間給与実態統計調査」によれば、30代前半の男性の平均給与は平成9年には513万円あったものが、平成25年には438万円まで低下している。
 
日本はどんどん貧しくなっているのだ。
 
次第に「譲れない」とされる年収額は低下していき、「1000万は譲れない」は「600万は譲れない」「400万は譲れない」と下がっていった。
 
2020年現在、もはや「ちゃんと働いてる人なら…」程度まで緩和されていったというのが実際のところではないだろうか。
無論、これは晩婚化・未婚化が進み、婚活女子全体の年齢がしだいに上昇していったという背景もある。
 
出産可能年齢というデッドラインが迫る中、婚活女子は現実的な妥協を迫られるようになったのだ。

「年収」以外の要素に注目が集まり、イクメンの需要が増加


高収入男子を求めることは、もはやほとんど非現実的な妄想と化した。
残念ながら年収については妥協せざるを得ない。
 
そこで婚活女子たちが次に求めたのが「家事・育児の分担」である。
稼げないのは時代だから仕方がない。それならせめて家のことは分担してほしい、というわけだ。
 
女性の社会進出が進み、総合職正社員として働く婚活女子も20年前とは比較にならないほど増加した。
自分ひとりで経済的にはなんとかできる女性も増えてきたのだ。
 
だからこそ出てきた願いが「家事分担」なのだろう。ミクロで考えれば、極めて合理的な選考と言える。
 
しかし…。
その合理的な選考には、意外な落とし穴が存在する。

「イクメン」志望の婚活女子はマッチングが叶いづらい


残念ながら、自分はこの「イクメン」戦略が実際に成功した事例をほとんど知らない。
 
「家事・育児を分担してくれるなら定収入でもいいのに!」と口にしている婚活女子が、実際にイクメン男子を捕まえて幸福なゴールインに至った事例はほぼ皆無なのだ。
 
なぜこのような結果になってしまうのだろう。
その要因はいくつかある。
 
まず、そもそもの話として、イクメン志望の男性は極めて少ない。
 
男性は幼少期から社会に出て働くことを強く求められ続ける。
それが男性の性役割であり、使命であるとする根強い社会的風潮がある。
 
そういう教育を受けて育ってきた男たちは、家事・育児という役割を魅力的だとは考えない傾向が根強い
それは男としての役割を放棄しているように見えるのだ。
 
女性で言えば、容姿に一切頓着しなくなるようなものかもしれない。
「女を捨ててる」という慣用句が指すのは、美容やファッションを放棄した女性だが、男から見て「男を捨ててる」ように見えるのは専業主夫だ。
 
また、法律面が追い付いていないところも大きい。
 
専業主夫男性が仮にバリキャリ女子と結婚した場合、その後の身分保障は皆無に等しい。
たとえば、専業主婦には手厚い保証が認められる遺族年金(「遺族基礎年金」や「遺族厚生年金」)は、専業主夫には認められていない。
 
離婚した時のことを考えても、判例上、慰謝料も養育費もほとんど勝ち取れない確率が高い。
親権もほぼ100%妻側に持っていかれるだろう。このように男性が専業主夫になりたがらないのは制度的な要因もある。
 
そして、次が最大の理由なのだが、バリキャリ女子はイクメン志望の男にときめくことができない。
 
引き合わせても引き合わせても、「なんか違う…」となってしまう。
 
確かにイクメン志望の男たちは、客観的に見ても「オス度」が低いことが多い。
社会に出て戦うことよりも、居心地の良い空間で快適に過ごすことを好む傾向が強いのだ。
 
そのような「オス度」の強い男性は、どうやら女性の目からするとかなりショボく見えるらしい。
何度かイクメン志望のゆるく働く男子をバリキャリ女子に引き合わせたことがあるのだが、マッチングが成立した試しはほとんどなかった。
 
バリキャリ女子の言い分は「なんだか幼稚に見える」というものが多い
 
彼らは社会に出て働くことをあまり重視していないから、経済や政治などの現実世界の出来事をあまり知らないことが多い。
また、キャリア形成についてあまり深刻に考えていないことも多い。
 
言い方は悪いが、それは自分の内面の世界にひきこもっているとも言えるわけで、そのようなふるまいが幼稚さとして写ってしまうらしいのだ。
 
例外が学者や芸術家などの「自分の仕事に打ち込んでいるが高収入は見込めない。ただし労働時間に裁量があるので家事・育児を手伝いやすい」パターンで、彼らは一般にイクメンを狙う女子からの人気が高い。
 
その人気は凄まじいほどで、ぶっちゃけてしまうと、学者・芸術家などの文科系イクメン男子は、高収入ハイスぺ男子と婚活市場における人気がほとんど変わらない。
つまり一瞬で売り切れてしまい市場に出回らないのだ。
 
かくして、このパターンもなかなかマッチングしない。
 
このような構造から
「別にそんなに稼いでなくていいから、家事・育児を負担してくれる人を探そう!」
というバリキャリ女子の妥協戦略は、高確率で成功しない。
 
主観的には妥協しているつもりなのに上手くいかないという状況だから、当事者のストレスもかなりのものだ。
ここで躓いて婚活そのものをあきらめてしまう人も少なくない。

バリキャリ婚活女子たちは、自分の望みを再確認せよ

さて、このような現実を前に、婚活女子としてはどうすれば良いのだろうか。
 
「婚姻」をゴールとして考えるなら、本当に自分が重視しているものは何なのか、もう一度考えてみることだ。
 
高収入男子の代替としてイクメン男子を求める戦略は高確率で破綻するが、それはイクメン男子のようなオス度の低い男にときめくことができない自分の特性を見落としていたが故の結末である。
 
婚活と就活はよく似ている。
大事なのは第一に自己分析、そして第二に数を打つことだ。
 
本当は自分が求めるものは何なのか。
今一度それを深く考えてみることが必要なのかもしれない。

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小山晃弘

ライター。メンヘラ.jpの編集長として、メンヘラの生態に深くかかわっています。