マイナスからのスタートだっていい。“最高の自分”を作り込まないほうが恋愛は上手くいく【30代からの恋のかさねかた、愛のはぐくみかた】
20代とは違う30代の恋。結婚するか否かの分岐ともなる年代であることから、未婚の30代にとって恋に迷いはつきものです。この連載では、婚活のプロフェッショナルから聞いた、恋愛・結婚についてのヒントをお伝え。恋する気持ちに寄り添い、ポジティブな気持ちで毎日を過ごすコツをお届けしていきます。
相手によく思ってもらいたい、そんな想いから、ついデートでは自分史上最高のリアクション、最大の優しさと思いやりを見せてしまいがちです。しかしそれにより、だんだんと化けの皮がはがれて相手に幻滅されてしまう・・・ということも。やたらと自分を卑下する必要はありませんが、自分からちょっとずつ皮をはがしていく余裕も大事です。
今回は、恋の大逆転が狙える、自分の魅せ方のお話です。
目次
マイナスからの出発、むしろ「あり」なんです!
婚活コンシェルジュたちは、デートの後の二人それぞれの反応を知っています。
「今日はあんまり笑ってもらえなかった」「反応が少なくて話が弾まなかった」片方はそう思っていても、案外もう片方は違う印象を持っていることも。「自分は話し下手だから聞き役に回っちゃったけど、一生懸命話してくれる前向きな性格がよかった」「話していると声のトーンが不思議と落ちつく人でした」などなど。上手に笑えない人や、わかりやすいリアクションができない人もいます。だからといって、つまらなかったわけではない。話が淀みなく続いたからいい関係、というものではないんです。
そしてここから、恋の大逆転が始まります。
相手の話の中から次のアクションを
今日は上手に話せなかったなあ、いまいち話が盛り上がらなかったなあ、というとき。例えば、相手が「辛いものが好き」という話をしていたならば、辛いものがおいしいお店を調べて誘ってみる。お礼メールで、「今日、ペットを飼いたくていろいろ調べていると言っていたけど、本当は自分もちょっと興味があるので今度くわしく教えてください」と伝えてみる。
どストライクですよね。これは本当に、恋愛における大逆転的なものなんです。
相手は、「つまらなそうにしてたから興味ないと思ってたけど、そうじゃなかったんだ」「あのときは反応が薄い人だと思ったけど、ちゃんと聞いてて覚えていてくれたんだ」と、マイナスの印象が一気にプラスになる。過去記事、『「この人かもしれない」と思う瞬間を生む、誰にでもできる簡単なこと』でもお伝えしましたよね。
そう、マイナスからの出発というのは、あながち悪いものではないんです。最初がマイナスだと、普通のことをしているだけでポイントがあがります(笑)。あれ、思ったよりいい人かも、とどんどん加点されていく。プラスのギャップが生まれるんです。
だからこそ、「あのときは言えなかったけれど、あなたのこういう部分はいいなあと感じた」それはきちんと伝えるべきです。
最大最高の自分を作り込まない方がいい
女性は特に、着飾って最高の自分を魅せようとします。こういうことをすると男性受けするだろうなあ、ということを、最初にどんどんやってしまう。本当は、途中で少し、崩した方がいいんです。相手からほめられたときに「ありがとう」とその気持ちを一度きちんと受け取った後、「でも実はこんな弱点もあるんだよ」と一皮脱いでみるとか。「すみません、そろそろ1時間経ったんで、ちょっと素の私に変えちゃっていいですか?」とか(笑)。
あれ、なんか別の顔を見せてきたぞ、と相手は興味を持つわけです。好きかどうかは別としても、確実に興味を持ってもらえます。そんなふうに、最大最高の自分を見せてしまったときは、自分から少しずつ皮をはがしていきましょう。『相手から』気づかれて幻滅されていくのは、よくないパターン。『自分から』というのが大事。それも徐々に、というのが大事です。
相手もそれによってリラックスできますよね。自分も、素の部分を見せちゃおうかなとか思い始めるかもしれません。“相手の素の部分を知りたい、リラックスしてもらいたい”と思うならまずは自分から、ですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。化けの皮をはがすときは、「私、こういうところもあるけど、大丈夫ですか?」と相手の反応を楽しむくらいの気持ちですると、自分も楽しめますよね。ただし、やりすぎるとあざとくなることも。相手がひいてしまわないよう、くれぐれもちょっとずつ、ですよ。
坂西祥江さん(婚活支援サービス パートナーエージェント/コンシェルジュ)
ときに厳しい言葉をかけることもあるのは、相手の幸せを心から願っているからこそ。「婚活の楽しみ方」を伝えるスペシャリストであるコンシェルジュからのアドバイスは、目から鱗の連続です。
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