日本とは違う!ヨーロッパのバレンタインは男性が愛を伝えるロマンチックな日

日本国内のクリスマス・イブを彷彿とさせる、とてもロマンチックなヨーロッパのバレンタイン。当地では男性から女性へ贈り物をするのが一般的で、女性がお姫様のような扱いを受ける特別な1日です。
さて、なぜヨーロッパのバレンタインはロマンチックなのでしょう? その理由は、バレンタインの由来から知ることができそうです。
目次
ロマンチックな儀式 vs. SMチックな奇祭、どっちを信じる?
歴史を紐解くと、バレンタインデーは古代ローマ時代まで遡ります。さまざまな説がありますが、最もロマンチックなのは、ローマ皇帝に仕えた聖ウァレンティヌスのお話でしょう。
時は289年、皇帝は士気を高めるという目的で兵士たちの結婚を禁じました。内密に兵士とその愛する女性の結婚式を行っていたのが、聖ウァレンティヌス。2月14日はそんな愛の守護神、聖ウァレンティヌスの命日です。
聖ウァレンティヌスについては、もうひとつの説もあって、刑務所内で虐待のような仕打ちを受けていたローマ兵たちを助けたというもの。それがローマ皇帝に知られ、聖ウァレンティヌス自身も刑務所へ。そのときに愛する人に宛てて書いた「From your Valentine(あなたのバレンタインより)」というのが元になったというもの。キリスト教圏ではこのような説が一般的なため、バレンタインデーはロマンチックな日と思われているようです。
さて、ここでちょっと驚くべきバレンタインデーのお話を・・・。こちらは古代ローマにキリスト教が入ってくる前の、多神教時代のお話です。
聖ウァレンティヌス以前にも、バレンタインらしき習慣は存在した模様。ルカペルカリア祭と呼ばれるものがそれにあたります。当時は2月13〜15日までがその期間にあたり、裸になった男性たちが女性のお尻を叩き回るという、子宝祈願のお祭りだったようです。※ルカペルカリア祭は男女の出会いの場だったという説も。
ヨーロッパの男性は女性に何を贈るの? 予算は?
日本国内では女性から男性にチョコレートを贈るのが一般的ですが、ヨーロッパでは男性が女性に愛情たっぷりの贈り物をします。対象者は、愛する妻やガールフレンドのみ。義理の概念はありません。
女性はカードと花から始まり、チョコレートとジュエリーなど、たくさんのギフトを受け取ります。英ビジネスサイト「growthbusiness.co.uk」によると、イギリス人男性はバレンタインのギフトに約7000円程度かけるのが一般的だそうです。(筆者のパートナーもイギリス人ですが、思い返せば確かにそれぐらいの金額かも)。
バレンタインの当日、ヨーロッパの街中ではレストランで食事を楽しみながら、ロマンチックな時間を過ごすカップルの姿が目立ちます。まさに日本のクリスマス・イブ! 欧米のシングルの男女にとっては、バレンタインは待ち遠しくない1日のようです。
[参照]telegraph.co.uk、history.com
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