日本とどう違う?ニューヨーカーのバレンタインの過ごし方
日本のバレンタインは、女性が男性にチョコレートを渡して愛の告白をする日。これは、流行に乗りやすい日本女性をターゲットにしたチョコレートメーカーの戦略もあるでしょう。さて、アメリカのバレンタインは日本とどう違うでしょうか。
筆者が住んでいるのは米ニューヨークですが、バレンタインデーは男性が女性に愛を伝える日。付き合いのない女性にいきなり告白するのではなく、以前から付き合っている恋人、パートナー、妻に改めて「愛しているよ」と伝える日です。 バレンタイン当日には、花屋のみならずあちこちでバラの花が売られます。バラの花を買うのは既婚者や恋人がいる男性で、嬉しそうに花束を抱える姿はバレンタインの風物詩。とても好きな光景です。ハート型のバルーン(風船)をプレゼントする人もいますよ。
バレンタインデーは、聖人バレンタインの名前から由来したもので、アメリカでは愛の日。日本とは違う!ヨーロッパのバレンタインは男性が愛を伝えるロマンチックな日でも記載がありますが、起源は諸説あります。
さて、この愛の日に男性のニューヨーカーたちはどう過ごす予定か聞いてみました。
目次
ロマンティックなレストランへ
(男性 23歳 婚約中)
日本の恋人たちのクリスマスイブの過ごし方と、ほぼ同じですね。バレンタインにプロポーズされ、結婚を決めるカップルも多いようです。
家でゆっくり
(男性 26歳 妻帯者 子どもふたり)
ニューヨークでも、「愛する人のために」とチョコレートメーカー、お花のギフトなどバレンタイン商戦が大々的に行われるため、男性は手ぶらでは帰宅できない日(笑)。買うのを忘れた人のために、駅の出入り口でも、バラが売られるという念の入れよう。バレンタイン当日、バラは時価になり、お高めになります。
子どもたちも・・・
バレンタインに愛を伝えるのは、大人同士だけではありません。バレンタインの日、子どもたちは学校でバレンタインカードをハンドメイド。ピンクや赤の画用紙をハート型に切り、「ママ(パパ)愛してるよ」とメッセージを書いて贈ります。まだ上手に出来ない小さな子どもは、先生がヘルプを。子どものいる家庭のキッチンでは、子どもからのバレンタインカードが冷蔵庫に貼ってあるのを見かけます。
世界の交差点“タイムズスクエア”で愛を叫ぶ
NYCのアイコン タイムズスクエアでは、2/14のバレンタインデーに”Love in Times Square”のイベントが行われます。
こちらの動画は同イベントの昨年の様子。
1.サプライズプロポーズ(Surprise Proposals Surprise Proposals)
タイムズスクエアの巨大スクリーンに「●●ちゃん、僕と結婚してください」とメッセージを映し出して、サプライズ・プロポーズ。
2.結婚式(Wedding Ceremonies)
毎年コンペティションで選ばれるハート型アートの前で、多くの観客に祝福されての結婚式。ニューヨーク州の法律に基づいて行われる合法な式です。
3.愛の誓い再び(Renewal of Vows)
一緒に時を過ごしてきたカップルが、TKTS近くの赤い階段で変わらぬ愛を今一度誓い合います。カップルは年代、性別、宗教、人種、政策を問いません。
ニューヨーカーはロマンティスト
ガサツなようなニューヨークですが、ニューヨーカーのバレンタインは意外にもロマンティック。日本のような義理チョコやセルフバレンタインは存在しません。「いつも愛しているよ」と自分の気持ちを、大切な人へ伝える日。筆者も最愛の人から、毎年赤いバラを頂いております。
Photo by shutterstock