アラサー女子が語る「私が婚活に疲れた理由」【not非モテ女子の婚活処方箋#3】

2020.01.23めあり

婚活はどうして疲れるものなのか。
「私が婚活に疲れた理由」をアラサー女子にインタビューし、リアルな婚活事情を紐解きます。
決してモテないわけじゃないけれど、仕事や趣味に没頭していたらアラサーになっていた女性の婚活事情に迫る「婚活処方箋」シリーズ。

アラサー女子、アミさんが婚活を始めた理由

――アミさんの自己紹介をお願いします。

関東の建設会社で事務職をしているアミです。
今年で30歳です。

――婚活を始められたきっかけを教えてください。

婚活を始めたのは25歳の時です。
親戚や周りの友人の結婚報告が増えてきた頃で、なんとな～く「婚活しなくちゃいけないんだ」と考えるようになりました。
職場に男性もいますがもし別れた後に会社にいづらくなるのも嫌だし、できるだけ職場以外で出会いを探したくて。

学生時代は同年代の異性や恋愛にほとんど興味がなくて、恋愛経験がほとんどなかったんです。
男友達も周りにいないし、知り合いに紹介してもらうのも何だか気が引けるし…。
このままでは異性に巡り合うこともないし、自分から動かないと婚期を逃すなと思って婚活を始めました。

――婚活前はどんなことをして過ごしていたのですか？

好きなバンドがいるんですけど、そのライブに行くのが趣味で休日は全国に飛び回ってました。
仕事が終わってからもスマホでバンドの情報を追ったりバンド仲間と連絡を取ったり。
女友達も独身が多くて、お休みも寂しいと思ったことがなかったんです。

だけど、メンバーのソロ活動が始まってからはバンド自体の活動がなくなっちゃって。
ソロ活動はあまり興味なかったんで、ライブに通ったりバンド仲間に会う機会が減っちゃったんです。
今まで夢中だったものが急になくなった感じで、今までの楽しかった生活に急に穴が開いたようになりました。

――今までにどのような婚活を行ってきましたか？

婚活を始めたころは街コンの種類とかよく分からなくて、ポータルサイトで出た地元の街コンに友達と通ってました。
友達も同じような境遇だったし、一人で行くよりは友達がいた方が心強いなって思って。
1ヶ月に2～3回のペースで街コンに参加してました。

友達に恋人ができてからは、1人参加限定の街コンも探して行ってましたよ。
そこで初めて気付いたんですけど、友達と街コン参加するよりも断然声をかけられるんですね(笑)
2人でいると警戒されてたのかな～って、勇気を出してもっと早めに1人参加しとけば良かったと思いました。

最初は街コンでの婚活だけだったんですけど、正直真剣に出会いを探しているって感じよりも、遊び相手が欲しいのかな～って男性が多くて。
より真剣な人が参加していそうな婚活パーティーにも参加するようになりました。

――マッチングアプリを使ったことはありますか？

はい、使ったことはあります。
女性は基本無料だし、地元の街コンや近場の出会い以外にも出会いが欲しくて。

登録してみると「う～ん…」って感じの人が多い印象でした。
顔写真とかプロフィールの内容っていくらでも嘘つけるじゃないですか？
顔写真のないアプリで似ている芸能人とかやたらイケメンにしている人がいたけど「J SOUL BROTHERSの岩ちゃんに似てるなら出会い探す必要ないじゃん！」って思いながら見てました(笑)

マッチングアプリではできるだけメッセージのやり取りしてから会おうと思ってたんですよね。
だけど会費のせいか「いつ会う？」ってメッセージばかりで。
顔やプロフィールが違う男性と無駄な出会いはしたくないし、だんだんログインしなくなっちゃいましたね。

アラサー女子が語る、「私が婚活に疲れた理由」

――さまざまな婚活を経験してきたアミさんですが、なぜ婚活に疲れたのでしょうか。

婚活って外見とか学歴とか年収とか、そういう外見で判断しがちじゃないですか。
街コンや婚活パーティーに参加していると必ずプロフィールシートを書くんですけど、実際自分には容姿も学歴も年収もない。
スタイルが良いわけでもないし、バンドに興味が引いてからコレといった趣味もないんです。

プロフィールシートを書いてトークをしても、何だかスーパーの生鮮コーナーで並べられているお肉のような気分になるんです。
スーパーってさまざまなお肉が並べられていて、お客さんは鮮度やグラム数の値段、賞味期限を見るじゃないですか？
街コンや婚活パーティーの女性だって、男性に外見や年齢、職業や家庭力などを見定められているわけですよね。

お肉が綺麗に見えるピンクの照明の下で、お客さんが買ってくれるのをどの肉も待っている。
けれど当然商品価値がないお肉は売れ残り、ごみ箱行きです。
マッチングしなかったり、気になる男性に連絡先を聞かれなかったり、そんな出来事が起きる度に「自分も捨てられる、売れ残るんだ」って気持ちになりました。

それでも自分だって結婚するなら稼ぎの良い男性がいいし、できるなら自分のタイプの顔の人と付き合いたいと思っちゃうんですけど…(笑)
でも女性って結婚をして家事をして子供を産むとなると仕事を続けられるか分からないし、外に出ている夫が浮気をせずに長年愛情を注いでくれるかも分からないじゃないですか。

女性の方が圧倒的に不利な状況で、1人で暮らしていけるスキルも男性が好む魅力も何一つ持ってない自分が嫌になっちゃって…。
次第に街コンや婚活でも「きっとうまくいかない」と思うようになりました。

――それでも婚活中にお付き合いした男性はいたわけですよね？

はい、街コンで知り合った男性と何人かお付き合いしました。
最初に言ったんですけど、私恋愛経験が少ないから男性とのお付き合いのルールがよく理解できなかったんです。

街コンに来てる男性は出会いが欲しくて参加してるから、恋人になったらもっと2人の時間を大切にしてくれると思ったんですね。
だけど釣った魚に餌をやらないみたいな、LINEの連絡もぶっきらぼうだしデートの場所だって決めてくれない。
当然結婚をする気があるのかもはっきりしない、そんな恋人だったんです。

最初は私も料理をしたり家事をしたりと尽くしていたんですけど、逆に「そういうのがウザイ」って思われるようになっちゃって。
全然気持ちが通じなくて、喧嘩が多くなって別れちゃいました。

――正直、年齢に対する焦りもありました？

そうですね…今日本では初婚の平均年齢が30歳っていうじゃないですか？
30歳を過ぎて独身だと社会から取り残されてしまう感じがしたんです。

30歳になれば「自分では男性を選ぶ権利がないんじゃないか」「一生独身のままでいるのではないか」って不安が襲ってきて、当時は無我夢中で婚活していました。

婚活に疲れたアラサー女子がとった行動は……

――婚活疲れは婚活女子によく聞く悩みの一つですが、どのように対処したのでしょうか？

街コンも婚活パーティーも行くのをやめて、しばらく婚活をお休みしました。
実は28歳頃から自分でも「無理をしているな…」と感じてはいたんですけど、焦りの方が強くて気持ちを押し殺して婚活してたので。

でも結局自分の心に嘘をついているわけだから、気持ちが不安定になったり男性不信になったりするんですよね。
「このままじゃ本当に恋愛ができなくなるかも！」と思って、婚活から離れてみようと考えました。

――婚活から離れて具体的にどんなことをしましたか？

ダイエットとストレス解消を兼ねてヨガを始めたり、友人に誘われたバンドのライブに出かけてみたり、自分の気が向くままに動いてみました。
以前は仕事後やお休みは街コン＆婚活パーティー、平日は知り合った複数の男性とLINEのやり取りをしていたのですが、距離を置いてみたら何だかスッキリ！

当たり前ですけど結婚をしなくても人生楽しんでいる人も大勢いますし、それに友人と話をしていると「皆何かしら悩んでいるし、自分だけが苦しいわけではないんだな」と感じられました。
前は結婚を意識して「男性に良く思われたい」「家庭的な女性になろう」と思ってましたけど、自分を偽るよりは自分らしく活動すれば良いのかなって。

――現在は婚活をどのように考えていますか？

今は「合う人が見つかれば良いよね～」くらいの気持ちで婚活してます。
私は昔からコレと決めたら突っ走ってしまう性格なので、婚活を主体に生活してしまった結果、無理しすぎて辛くなっちゃったんですね。

年収や職業などの肩書も大事だけど、今は人生添い遂げるなら無理した相手と付き合いたくないなって思ってます。
初婚の平均年齢はあくまで平均だし、自分の人生を型にはめすぎても苦しいだけですからね（笑）