堂々と愛を語ることは恥ずかしくないんだヨ【メキシコ小料理屋ママのよもやま話】
メキシコの結婚式のウエディングケーキもラブラブ (Photo by MIHO NAGAYA)
HOLA! メキシコシティの片隅の小料理屋『まぼろし』のママ、メヒ山メヒ子です。
今日は、カップルのお客さんが多かったんですよねー。メキシコのカップルって愛情表現がダイレクトで、 目の前でイチャイチャするもんだから、目のやり場に困ってます。
目次
愛を日々語るのがフツーな、メキシコの日常
かつて、日本の電車の中で、自分たちの奥さんについて、けなすような陰口を叩く、おじさん同士の会話を聞いてがっくりしたことがあります。こちらメキシコでは、自分のパートナーをリスペクトすることや、毎日の会話で、相手へ「愛している」と声に出して伝えるのです。
日本では、パートナーのことを「愛している」と言葉に出すのは、恥ずかしいと感じるひとが多い気がします。また、言葉でいちいち説明しなくても、愛している気持ちは相手に伝わるだろうと思うひともいるかもしれません。
でも、メキシコでは、愛しているからこそ、それを相手に、はっきりと伝えるのが当たり前。他人にも自分のパートナーのいいところを、胸を張っていうし、陰口などは、いいません(もちろん、カップル間の関係が悪化した場合は、別ですけど)。
何十年も連れ添ったカップルでも、時にはおしゃれして食事や踊りに行ったりして、初々しい新鮮な気持ちを保っているかのような姿をよく見かけます。いつでも、愛を伝えるコミュニケーションを欠かさないのです。
ふたりで踊るのは、大切な愛情表現
メキシコシティのダンスホールでペアダンスを踊るカップルたち (Photo by MIHO NAGAYA)
たとえば、老舗ダンスホールでラテン社交ダンスを踊る熟年カップルたちは、頭のセットもバッチリキメて、ドレスやスーツを纏い、靴もピカピカに磨き上げ、おしゃれしています。踊りも粋にきまっていて、実に素敵なのです。彼らの、息がぴったり合ったペアダンスを見ていると、永年連れ添ったカップルばかりかと思っていたのですが、ダンスホールで出会って、交際をはじめるカップルも多いのだとか。恋に定年は、ないのだなあと痛感します。
私は残念ながら、ダンスがうまく踊れないのですが、パーティでメキシコ出身の夫と踊る機会も度々ありますね。メキシコ生活が長くなるにつれ、ふたりで踊る機会がないと、なんだか物足りなくなってしまいました。
メキシコを含む、ラテンアメリカの多くの場所では、ダンスがコミュニケーションの重要な役割を果たしていると感じます。ダンスが、ふたりの間の距離を縮めるのです。
ペアダンスを踊りにいくのを、日本で日常的に実践するのは、難しいかもしれませんが、愛を伝えることならば、すぐにできます。堂々と愛を語るなんて、暑苦しい!と思わず、ちょっとずつ実践してみては、いかがでしょうか?
そもそも愛って熱いものじゃない?