会話の壁打ちしていませんか?相手の心にすべり込む会話のコツ【30代からの恋のかさねかた、愛のはぐくみかた】
20代とは違う30代の恋。結婚するか否かの分岐ともなる年代であることから、未婚の30代にとって恋に迷いはつきものです。この連載では、婚活のプロフェッショナルから聞いた、恋愛・結婚についてのヒントをお伝え。恋する気持ちに寄り添い、ポジティブな気持ちで毎日を過ごすコツをお届けしていきます。
「会話の壁打ち」と聞いて思わず我が身を振り返る人、ピンとこない人、いろいろでしょう。ただ、あまりにも最近、こうした会話が目立つのです。さて、会話の壁打ちとは具体的にどんな状態なのでしょうか。そして、相手の反応が薄かったときでさえ心にすべり込める、会話のコツとは?
今回は、一人壁打ちではない、相手の心にすべり込む会話のお話です。
目次
「会話の壁打ち」とは・・・
過去記事「会話が弾まないのは、盛り上げようとしているから。話題は盛り上げるより広げるほうがいい」でもお伝えしましたが、とにかく話が途切れないようにしなきゃ、盛り上げなくちゃ、という会話の形にとらわれている人が多いようです。
自分たちはちゃんと会話しているつもり、でも実は全然キャッチボールになっていない。話が途切れないようにすることに必死すぎて、返ってきたものが相手の投げ返したものか、壁に当たって返って来ただけなのか、判断がつかない。心ここにあらずな相槌しかないならば、自分は一人で壁打ちしてしまっていると気づくべきでしょう。
きちんと相手が聞いて返すボールには、話を深める質問や広げる提案があるものです。
期待に応えるばかりじゃない会話を
本当の会話のキャッチボールでは、ときに相手の心に勢いで滑り込むことも必要。期待に応えるばかりじゃダメなのです。
例えば自慢話は格好のすべり込みどころです。「僕は小さい頃から私立の学校で・・」というような、一方的な自慢話になってしまったとき。相手に遠慮してよいしょしたり、ただ聞き手になってしまったりするより、「私は全然違いましたね。小さいときはどろんこ遊びが好きで・・・」とあえて違う価値観をアピールする。
そこで相手が「ふーん」で終わってしまっても、すぐに「すべった」とくじけてはダメ。まだ聞けることはありますよね。「あ、どろんこ遊びしたこと、ないですか?」「どんなことして遊んでいました?」などなど。
さらに、その話題から最近流行っているものごとにつなげるのもいいでしょう。「そういえば、今泥団子をピカピカに磨くのが流行ってるって知ってますか? 子供だけじゃなくて大人まで夢中になってて、泥団子キットも売ってるんですよ! 見たことあります?」
そういう切り返し。あなたの知らない世界も、意外と面白いものでしょ? という気持ちで、相手の反応を楽しんでしまいましょう。
第三者の話にするテクニック
実際自分が経験したエピソードだとしても、それがあまりにもドロドロした過酷な話であったり、相手の境遇とかけ離れた話であったとき。話を聞いてもらいたい、相談したい、という気持ちはあっても、自分のこととして語ると二人の距離がますます開いてしまうかもと不安になることがあるかもしれません。
そういうときは、無理に自分の話として披露する必要はありません。友人や会社の同僚など、匿名の第三者のこととして話せばよいのです。第三者の話として話したとしても、「この話、どう思う?」と相手の反応を見ることはできるわけですから。
まとめ
いかがでしたでしょうか。相手のツボを探したり、食いついて来たとほくそ笑んだり、ときには相手を気遣ってオブラートに包んだり。違って当たり前のお互いの感性。ここ少し開けたらどんな反応示すかな、一気に開けずに徐々に行こう、など相手の反応を楽しみながら会話をしていきたいですね。
坂西祥江さん(婚活支援サービス パートナーエージェント/コンシェルジュ)
ときに厳しい言葉をかけることもあるのは、相手の幸せを心から願っているからこそ。「婚活の楽しみ方」を伝えるスペシャリストであるコンシェルジュからのアドバイスは、目から鱗の連続です。
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