婚活で行き詰まったらふり返りたい、あなたのかつての就活【30代からの恋のかさねかた愛のはぐくみかた】

20代とは違う30代の恋。結婚するか否かの分岐ともなる年代であることから、未婚の30代にとって恋に迷いはつきものです。この連載では、婚活のプロフェッショナルから聞いた、恋愛・結婚についてのヒントをお伝え。恋する気持ちに寄り添い、ポジティブな気持ちで毎日を過ごすコツをお届けしていきます。
就活と婚活。どちらも人生において大事なものであり、自分と向き合うことを強いられます。また、選ばれなかったとき、その人の全人格を否定しているわけではないけれどそう思われがちなのも一緒。今、婚活で行き詰まっている人は、過去の自分の就活から学ぶところがきっとあるはずです。
今回は、あなたの就活を振り返り、現在の婚活に活かすためのお話です。
目次
あなたはどんな就活をしましたか?
就活でありがちなのは、ブランド力や人気度、給与などの待遇面から候補をあげ、それらの採用試験に向けて会社研究をしたり、自己PRを作ったりするパターン。それでうまくいく人もいますが、当然多くの人は不採用となります。
面接の練習、滑り止め、と軽い気持ちで受けた会社に、思いがけず落とされて自信喪失してしまった人はいませんか?
さらに手当たり次第に受けては落ち、を繰り返しているうちに自分に自信がなくなり、就活を途中で休憩したり止めてしまったりした人もいるでしょう。
しかしこれらの出来事はすべて、あなたの能力や人格を否定しているわけではないのです。
あなたが格付けされるわけではない
かつては採用される側として活動した就活。しかし時を経て、採用する立場になったことがある人は、うっすらとわかってきているはずです。採用の決め手は、スキル(能力)よりもマッチング(その人のよさをここで発揮できるかどうか)であると。
もちろん、ある程度のスキルは必要です。そのスキルを満たすための努力も必要でしょう。しかし、採用する側から見れば、「その人がこの会社で生き生き働くことをイメージできるかどうか」がとても重要。かつ、多くの就職先候補のひとつ、ではなく、本心から強くこの会社を望んでいるかどうかも決め手となります。優秀だからといって採用しても、会社に合わなければ結局辞めてしまうからです。
ではマッチするとは一体どういう状態なのでしょうか? それは、自分のよさを相手が求め、相手のよさを自分が求めたときだといえます。
あなたはどんな婚活をしていますか?
婚活も同じです。うまくいかなかったからといって格下げされたわけではありません。ただ、マッチしなかったのです。
そして恋愛も結婚も、「自分のよさを相手が求め、相手のよさを自分が求める」とき成立します。
就活で言うところのブランド力や人気度、待遇などのスペックは、そのまま婚活で言うルックスや学歴、年収につながるように思います。それらのイメージにこだわりすぎているうちは、本当にマッチする相手にめぐり会えないかもしれません。
言ってしまえばスペックとは記号です。その会社や人間の個性ではありません。それしか求められていないとわかれば、相手も当然うれしくないでしょう。
スペックから離れた個々のよさに気づき、それを求めあったとき、奇跡が生まれるのです。
まとめ
就活も婚活も、「個々のよさに気づき、それを求める人」に勝利の女神は微笑むのだと思います。あなただって、「誰にも気づかれなかったあなたのよさ」に気づいてそれを求めてくれる人がいたら、心が動くと思いませんか?
そしてそれがお互いに起こったとき、スペックを超えて求め合う、ということが起こるのだと思います。
吉田カンナさん(婚活支援サービス パートナーエージェント/コンシェルジュ)
ときには友人や家族にも言えない悩みを話されることもあるというコンシェルジュ。数多くのカップルの心に寄り添ってきた吉田さんならではのアドバイスが持ち味。
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