婚活のために、コツコツ貯金をする30代男性の末路とは?
「婚活では、年収や貯金が大事!」と考えている男性も多いはず。しかし、それだけで結婚できるというマインドでは、残念な末路を辿るのみです。
そこでこの記事では、婚活において果たして貯金がどれくらい重要なのかを調査。
また、婚活女性にとって貯金のある男性は魅力的なのかどうかを調べました。
目次
婚活男性のリアルな貯金事情とは
婚活中の20代~30代男性は、実際にどれくらいの額を貯金しているのかが気になるところ。
ここでは、実際のデータを元に、婚活男性の平均的な年収や貯金額について調査しました。
婚活男性の平均年収は約500万円
実際に結婚をした男性は、どのくらいの年収をもらっているのでしょうか。
2019年4月~2020年3月に結婚式を挙げた男性にアンケートを実施した結果、結婚前の男性の平均年収は508.8万円でした。
対して、結婚適齢期である20代後半男性の平均年収は403万円、30代前半男性の平均年収は470万円。
20代後半~30代男性の平均年収と比較すると、結婚を決めた男性の年収は平均よりも少し高いという結果でした。
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ、国税庁「令和元年分民間給与実態調査」
20代~30代男性の平均貯金額
20代~30代男性の平均年収は約436万円という結果でしたが、人によって貯金額は異なるもの。婚活のために貯金に励む男性にとって、同年代の男性はいくら貯金しているのか気になることでしょう。
独身男性の預貯金額を調査した結果、20代男性の平均額は86万円、30代男性の平均額は165万円という結果になりました。
さらに、驚くべきことに、20代独身男性では2割、30代独身男性では4割が貯金ゼロとのデータも出ています。
就職したばかりで年収が低い20代男性が貯金ができないのは理解できますが、真剣に結婚を考え始める30代男性でもほぼ半数の人が貯金をしていないということです。
平均的なデータを参考にすると、平均的な年収の男性でも貯金をしている可能性は極めて低いということが分かります。
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和元年)」
貯金のある男って正直モテる?
働き盛りの年齢でも、貯金に対する意識は低めな20~30代の男性。
しかし、なぜ婚活市場では「貯金を持っている男性がモテる」との考えが根付いているのでしょうか?
続いては、婚活市場における貯金のある男性のイメージについて調べてみました。
堅実な男性をアピールできる
婚活中の女性は、外見的な魅力よりも内面の魅力のある男性を求めます。なぜなら、結婚相手は長く続く生活を共にするパートナーだからです。
実際に、20代~30代女性が結婚相手に重視する条件を聞いたところ「思いやりや優しさ」「性格や価値観が合う」などの回答が上位を占めました。
顔立ちや身長などの外見的な魅力に惹かれる女性は多いものの、結婚となればどれだけ2人で助け合って生きていけるかに重きをおくもの。
貯金がある男性は「無駄遣いをせずに、計画的にお金が使える人」というイメージを与え、堅実的な男性として好意的にみられることでしょう。
出典:ウェディングパーク「結婚相手に対して重視する条件」に関する実態調査
専業主婦希望の女性にはモテる
貯金が多い男性の場合、女性は「貯金額は年収と比例しているのでは?」と考え、高年収の男性ではないかと想像します。
金銭面などの理由から夫婦共働きが多い時代において、専業主婦でいられる女性はステータス的な存在です。
婚活中の女性の中には「結婚後は家庭に入りたい」と希望し、結婚相手に対して経済面を最も重視している女性もいます。
貯金のある男性は、特に年収や貯金額を重視する専業主婦希望の女性にモテるはずです。
貯金額は魅力だけど、ケチな男は嫌われがち
貯金をしている男性は堅実的な印象を与える一方で、お金の使い方に口うるさい男性だと思われてしまいがちです。
独身であれば自分の稼いだお金は自由に管理できますが、結婚後は夫婦2人で家計をやりくりしなければいけません。
結婚をすればお互いのお金の使い道や価値観を共有する場面が増えてくるため、時には喧嘩や不仲の原因になることも……。
コツコツ貯金をすることは決して悪いことではありませんが、お金に対して口うるさい男性は苦手という女性が多いのも事実です。
結婚をすると貯金はいくら必要?
婚活のためにコツコツとお金を貯める男性には「結婚前や結婚後のお金が心配」という考えがあるかもしれません。
しかし、結婚に向けてどのくらい貯金しておけば安心なのか分からないまま、ただただお金を貯めている方もいるのでは?
そこでここでは、結婚前~結婚後にかかる費用について調べてみました。
挙式費用の自己負担額は約155万円
2019年4月~2020年3月に結婚式を挙げた男女にアンケートを取ったところ、挙式の平均額は約362万円。
さらに、挙式費用にご祝儀代や両親の支援額を除くと、夫婦2人の負担額は約155万円となりました。
挙式の内容や場所、支援を受ける額などによって費用にも個人差がありますが、結婚費用のための貯金なら160万程度用意しておくとよいでしょう。
出典:結婚トレンド調査2020(リクルートブライダル総研調べ)
新生活にかかる家具家電代は約60万円
結婚後は、2人で新居に住むカップルも多いはず。新婚カップルに向けたアンケートでは、新生活で購入する家具や家電代の平均額は約60万円とのことでした。
実際に2人で住むとなれば、新たに購入する家具家電代だけでなく、新居の家賃や敷金・礼金などの初期費用もかかるはず。
夫婦での負担額などによって金額は異なるものの、すべての新居費用を負担するなら最低でも60万円は用意しておきましょう。
出典:新婚生活実態調査2020(リクルートブライダル総研調べ)
子どもの出産費用は約51万円
正常分娩でかかる出産費用の平均額は、約51万円です。
出産費用には病院への入院代や分娩代、出産に関するトラブルの補償金を一部保証する産科医療補償制度なども含まれています。
ただし、出産費用を全額負担する必要はなく、出産育児一時金などの補助金でも補填できます。しかし、出産方法や出産する病院の入院代によっては補助金だけでは足りない可能性も。
もしもの時のためにも、出産費用のための貯金を用意しておきましょう。
出典:公益社団法人国民健康保険中央会「出産費用平成28年度」
住宅の新築代や生活費が負担になることも
結婚後は生活費用や出産費用だけでなく、子供の養育費や住宅購入費など、さまざまなお金がかります。
そのため「このくらいあれば安心」と思っても、実際には貯金でまかなえない費用が発生することも。
独身時代には十分な額を貯金していたとしても、結婚後は貯金額がゼロになる可能性も否めません。
貯金だけを武器に婚活をするのは危険
婚活に向けてせっせと貯金することは悪いことではありません。
結婚をすれば独身時代とは異なる出費が増えますし、子供を望むなら出産費や子供の養育費が必要になります。
ただし、女性が結婚相手に魅力を感じる部分はお金だけでなく、性格や相性など内面的な部分も重要視されていることも覚えておいてください。
貯金だけにハマりすぎて婚活の本質を見失わないよう、結婚相手を見つけるには自分に何が必要なのかをしっかりと見極めましょう。