それって浮気を容認?!オープンリレーションシップという恋愛スタイル

先日、欧米人の友人たちと女子会をしていたときのことです。「友人の義理の妹(フランス人)が、つい最近夫(フランス人)の浮気が原因で別れることになった」という話題に。ここまでは普通にあり得る話なのですが、義理の妹の夫は長いこと両親の「オープンリレーションシップ」に悩まされていたそうなのです。
「オープンリレーションシップ」という恋愛・結婚スタイル、みなさんはご存知ですか?
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マイノリティーではあるけれど…欧米の恋愛スタイルのひとつ
国内では聞きなれない「オープンリレーションシップ」。「恋愛・婚姻関係であっても、ほかの男女とセックスをしても構わない」という自由な関係で、結婚していてもこのようなスタイルを選ぶカップルも。その場合は「オープンマリッジ」と呼ばれることもあります。
私の周りでは20代のオーストラリア人カップルがこのような恋愛を、30代のフランス人カップルが結婚を選択しています。ちなみに前述のオープンリレーションシップを続けているフランス人の浮気夫の両親は、50・60代だそうですよ。さすが愛の国フランス・・・!
オープンリレーションシップは「浮気」ではない
恋愛・婚姻関係にある2人がオープンリレーションシップに合意しているのであれば、ほかの人と寝ても「浮気」と捉えられることはないのだそう。
とはいえ、どんなスタイルの恋愛・結婚であっても、トラブルはつきものです。そこでオープンリレーションシップを選択するカップルのなかには「パートナー以外と性行為をするときには、セーフセックスを心がける」「子どもは作らない」「好きにならない」といったルールを設ける人もいるそう。
なぜそういった関係を選ぶ人たちがいるのか?
モラル面において、なかなか理解しがたいオープンリレーションシップですが「セックスにおける文化の違い」あるいは「性的嗜好の違い」などと捉えることもできるかもしれません。
米ワシントン大学で心理学を教えているデビッド・バラッシュ博士は「オープンリレーションシップに適したタイプの人もいることは事実です。とはいえ、私たちは人間ですから、自分のパートナーが別の人と関係を結ぶことに嫉妬するのではないでしょうか。また、生物学的観点から考えると、自分のパートナーが別の人と関係を結ぶことに抵抗を感じるはずです」と話します。
また、オープンリレーションシップを選ぶ人の特徴について、恋愛の専門家でありラジオのパーソナリティーでもあるレスリー・ゴールドさんは次のように説明しています。「ひとつめは、ロックスターや政治家など、関係を結ぶ相手の地位によるもの。もうひとつは、単に不特定多数の相手とセックスを楽しみたいという欲望によるもの」だそうです。
女子会に参加したアメリカ人の友人も、ポーランド人の友人も「理解に苦しむ。心が病んでしまいそう」と言うことでオープンリレーションシップの話題は終了。それにしても、世界にはさまざまな恋愛・結婚の価値観があると思うと、興味深いですよね。
[参照] mensfitness.com
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