結婚するまでに確認しておきたい5つのこと【30代からの恋のかさねかた、愛のはぐくみかた】
20代とは違う30代の恋。結婚するか否かの分岐ともなる年代であることから、未婚の30代にとって恋に迷いはつきものです。この連載では、婚活のプロフェッショナルから聞いた、恋愛・結婚についてのヒントをお伝え。恋する気持ちに寄り添い、ポジティブな気持ちで毎日を過ごすコツをお届けしていきます。
結婚とは、生活をともにし、お互いの家族とも末長くお付き合いしていくこと。そこには当然、お金や両親との同居など現実的な問題もからんできます。結婚後に「こんなはずじゃなかった!」とならないために、最低限確認しておきたいもろもろのこと。あなたはもう、パートナーと話しましたか?
今回は、あなたが結婚前に確認すべきことを知るためのお話です。
目次
お金について
お金の使い方や価値観については、それまでのお付き合いで見えてくるもの。大事なのはやはり、借金の有無です。持ち家で暮している人から見ると、家を買ったローンも負債を抱えているとみなす場合もあります。とはいえ家を買った側からしてみると、負債というマイナス感情はなく、奮起して大人の階段をのぼった気分でいるかもしれません。
そうしたお金にまつわる価値観の違いは、やはり話し合っておきたい部分ですね。ちなみに、お互いの年収を知らないカップルはわりといますので、必須項目ではありません。
住まいについて
結婚後にどこに住みたいと思っているか、今住んでいる場所から離れられない事情がある場合どう乗り越えるか、持ち家の有無など。また、どちらか、もしくは双方が住まいを買ってしまっている場合、その住まいで一緒に暮らしたいと思っているのか、売ってもいいと思っているのかなどをきちんと話し合いましょう。
そういうときについ、言いたいことを我慢してしまう人もいるのですが、住まいは長く大きな問題です。意見をしっかりと伝えあわないと、後々までわだかまりとなってしまいますよ。
働き方について
結婚や出産後、特に女性側が今の職場を辞めたいのか続けたいのか、転職はしてもOKだけれど仕事は続けたいと思っているのかどうかなど。
女性は出産後も働きたいと思っているのに、男性は子育てに専念して欲しいと思っていてすれ違うパターンもあります。それまではとても仲がよいカップルだったのが「私は今まで男性と同じようにキャリアを積んできたのに、なぜ辞めないといけないの?」と、働き方に対する考え方の違いで激しく対立することも多いのです。
他には、転勤の有無なども気になるところですが、職業柄頻繁に転勤する可能性のある人は、おそらくお付き合い中にそうした話題が会話に出てくることでしょう。
家族との距離感について
やたらに誕生日を祝いあっているとか、1年に1回も実家に帰らないとか、極端な距離感でないかどうかは確認した方がいいでしょう。
同居については、ゆくゆくの話であればわざわざそこに切り込むのはおすすめしません。同居と聞いて「やった!得した!」と思う人はいませんよね(笑)。だからこそ、結婚前の段階であまりシビアに意思確認しなくてもいいと思うのです。
20年、30年と時間が経ったら状況は変わるもの。パートナーとも相手の家族ともこれからもっともっと絆を深めていくはずです。そのときのことは、そのときの自分たちに任せてしまった方がよいでしょう。
子どもについて
子どもは授かりものではありますが、「欲しい」「欲しくない」を強く思っている人は確認した方がよいでしょう。教育方針はかなりいろいろな考えがあるので、生まれる前から具体的に詰めない方がいいですね。
婚歴や子どもの有無などは、あえて確認しなくともそれまでのお付き合いの中で話し合いがあるものだと思いますが、いずれもわだかまりになる可能性の高いもの。例えば男性側に子どもの養育義務がある場合、生活水準が大きく変わったり、自分たちの間に子どもを育てる経済的余裕を持てなかったり、という深刻な問題にもなるので要注意です。
まとめ
ここで紹介した項目は、あえて話題にしないとわかりにくく、結婚後トラブルになりがちなこと。ただ、その場その場でお互い話し合って切り抜ける自信があるならば、無理にこれらの項目をすべてひもとく必要はないと思います。
逆に、自分が「人柄をこえても気になる」と思う大事なことは、ここにリストアップしていないことでも確認しておくべきでしょう。
吉田カンナさん(婚活支援サービス パートナーエージェント/コンシェルジュ)
ときには友人や家族にも言えない悩みを話されることもあるというコンシェルジュ。数多くのカップルの心に寄り添ってきた吉田さんならではのアドバイスが持ち味。
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