ボタン1つでベッドも移動!部屋が広くなるスマート家具

リビングにダイニングにキッチン、ベッドルームに書斎。
ひとり暮らしでは、ここまで揃ったお部屋に住んでいる人はあまりいないかもしれません。
むしろ1人暮らしなら、ワンルームくらいでも快適と感じる人もいるのではないでしょうか。
でも、もし、その時の気分や用途によって、部屋の広さや種類を自由自在に変えることができたなら……。これって、便利そうではありませんか。
今回は、マサチューセッツ工科大学・MIT Media Labが発表したスマート家具「Ori」をご紹介します。
目次
マルチなスマート家具「Ori」
「Ori」は、ベッドやソファ、クローゼット、キャビネット、デスクなどが1つになった家具。
これだけだとそんなに珍しくないような気もしますが、「Ori」は、ボタン1つで自由自在に形を変えることができ、部屋の広さを変えたり、ベッドを出せばベッドルーム、デスクを出せば作業場やミニオフィス、ソファ座ればゆっくりくつろぐことができるリビングルームというように、その時々に必要な用途、形にして部屋を使うことができます。
「Ori」を壁にペタッとつければ、大きなワンルームとして、好きな位置にボタンを押して移動させれば、部屋を2つに分けることもできます。
こんな感じで動きます。
Introducing Ori – www.orisystems.com from Ori on Vimeo.
スマートフォンでレイアウト変更もできる
サイドにあるピラミッド型のコントロールパネルで、「Ori」を移動したり、ライトをつけたり、ベッドを出したりしまったりすることができます。そして、専用のスマートフォンアプリを利用することで、外出先にいても、スマホで「Ori」を動かして、レイアウトを変えることも可能なのだそうです。例えば、彼氏や彼女を呼びたいけど、ベッドがぐちゃぐちゃなまま……な時でも、アプリを操作して、ベッドをサッとしまっておくことができるというわけですね。
お部屋の移動イメージはこちらから。
Ori apartment animation from Ori on Vimeo.
これは便利そうです!
このプロジェクトでは、コンパクトな生活を送るためのさまざまなアイデアを形にする中から生まれたそうです。
現在、製品化はされておらず、この夏からボストンやシアトルなどの過程で実際に導入テストが行われるとのことなので、近々製品化されるかもしれません。
ひとり暮らしはもちろん、パートナーと1つの部屋をシェアして住んだり、将来、結婚して子どものためのスペースを作るときなどにもよさそうです。
可動式の家具や壁などのアイデアはすでにありますが、スマートフォンと連動させたりすることで、今後さらに便利になっていきそうですね。
[参照]dezeen.com