【やまとなでしこ世界で恋をする】初デートでマザコン疑惑が浮上したイタリア人
ボンジョルノ(Buongiorno)! こんにちは、イヴォンヌ麗です。当コラムでは、外国人の恋愛スタイルや結婚観を探るべく、筆者の独断と偏見に基づく「外国人との恋愛体験談」を国別に紹介していきます。
今回は、子どものように天真爛漫な「イタリア」男性のお話です。
目次
イタリア人は感情表現がとっても豊か
スイスやオーストリアに国境を面した北イタリア、ギリシャやチュニジア寄りの南イタリアでは、イタリア人の気質も異なると言われていますが、イタリアの人たちは総じて感情表現が豊かです。
「君はなんてキレイなんだ! 僕にもし妻がいなければ、君と結婚したはずだ!」など、背筋が寒くなるようなセリフもなんのその。「美しい」「楽しい」「悲しい」などと感じたら、会話でもメールでも感情むき出しなところは、まるで感情が芽生えたばかりの子どものよう。
イタリア男性はマザコン!?
イタリア語で「母」を意味する「マンマ」。イタリア人男性に「あなたの好きな料理は?」と聞くと、たいていの場合「マンマの料理」という答えが予想されます。
イタリアは家族の結びつきが強く、優先順位のトップに母親がくることが多いぐらい、イタリア人男性は母親想いです。
初デートで「君はイタリア料理が作れる?」
東南アジアに出張中、仕事関連でイタリア人のシェフと知り合いました。1回目のデートでは、彼が気に入っているというイタリアンレストランへ。
「東南アジアなのに、イタリア料理なんだ・・・」と、少しビックリしたのですが、もっと驚いたのは食事中のことでした。お互いの話を終えた後で、彼が「イヴォンヌはイタリア料理作れる? どんなものが作れるか教えて」と尋ねてきたのです。
その彼は料理人としての評判が高かったので「もしもお付き合いをしたら、さぞかし美味しいものを振舞ってくれるのだろう」と思っていただけに、かなり驚きました。それに追い打ちをかけるように「次のデートは、僕の家でニョッキを作ろう」と。これって、もしかして彼女候補の条件チェック? それとも、マンマの味を教え込もうとしているのかしら?
ちなみにニョッキというのは、ジャガイモと小麦粉などを練ったものにソースを合わせていただく、イタリア家庭料理の定番。「彼の第二のマンマになるのはちょっと・・・」という思いから、早々とさよならを告げたのでした。
恋人や結婚相手の女性に母親像を求める、というのはよく聞く話ですが、女性の立場からすると、正直重いと感じることも。男性のみなさんは、恋人と母親の間で悩むことのないよう、ふたりの大切な女性をコントロールする術を早い段階から身に付けたいものですね。
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