愛の国フランスの男女は「いきなり結婚族」をどう感じるのか?
好きな人の言葉に一喜一憂したり、次のデートが仕事の原動力になったりと、何気ない日常に感情の嵐をもたらす恋愛。シングルのときよりも、喜びや楽しさが倍増する反面、失恋したときの痛手も大きいものです。
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恋愛の見返りは「結婚」?
恋愛は金融商品のようなもの。恋人ができればひとりのときよりもお金がかかるし、拘束される時間も長くなります。ときにはケンカをすることだってあるでしょう。相手をより深く理解するため、歩み寄るためには、時間的な投資が必要なのです。ところが、恋愛に投資したからといって、リターン(結婚)があるとは限りません。
いきなり結婚族はコスパ重視
そのような観点から、「恋愛」はコストパフォーマンス(コスパ)が良くないと考える男女が増えてきているといいます。このような男女は、恋愛というプロセスをすっ飛ばして「結婚」を望むことから、いきなり結婚族と呼ばれている模様。話題の「いきなり結婚族」、海外の人たちはどのように感じるのでしょうか?
メキシコ、米ニューヨークに続き、フランス人の男女に意見を尋ねてみました。
(20代・男性Mさん/未婚)
(30代・女性Pさん/未婚)
(20代・男性Cさん/事実婚)
(40代・男性Dさん/既婚)
さすが恋愛至上主義の国フランス、手厳しい意見が目立ちました。一方で「フランスの価値観で判断するのではなく、日本社会の恋愛に対する風潮を考えれば納得がいく」という大人な意見も。とはいえ、大人な意見の持ち主のDさんは離婚暦が2回あるため(前々妻、前妻、そして現在の妻との間に子どもが計4人)、相当コスパの悪い恋愛・結婚を経験しています。
フランスにはDさんのような人も珍しくないので、コスパを考えた恋愛や結婚とは対極の価値観を持つ人(生活に困窮している一部の人を除き)がほとんどだと思います。
それにしても、結婚に結びつかない恋愛は、本当にコスパが悪いのでしょうか? 誰かを本気で愛したとき、その答えがきっと分かるはずです。
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