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「女性活躍」と言われても……。女性を縛る“呪縛”

「女性活躍」と言われても……。女性を縛る“呪縛”
永井 裕美子
永井 裕美子株式会社LiB 取締役副社長兼CPO(チーフパーパスオフィサー)。
森本 千賀子
森本 千賀子株式会社morich代表取締役、オールラウンダーエージェント。
平田 恵
平田 恵タメニー株式会社(旧株式会社パートナーエージェント)広報。
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永井裕美子
永井裕美子(ながい ゆみこ)株式会社LiB 取締役副社長兼CPO(チーフパーパスオフィサー)。
1981年、富士ゼロックスに入社。社費留学に選ばれ、コーネル大学産業労働関係学修士課程を修了。帰国後は、人材育成・人事企画を担当する。
2000年に外資系企業へ転職してからは、GEキャピタルリーシング、エルメスジャポン、アボットジャパンなどで人事執行役員やリージョナルHRディレクターを歴任。グローバル事業を人事組織面で牽引するとともに、女性マネージャーの育成や障がい者雇用にも尽力する。
2014年からはNPO団体に移り、企業のCSR活動を支援する。2019年にLiB取締役副社長兼CPO(チーフパーパスオフィサー)に就任し、NPOの活動も続けながら、キャリアに関する講義、営利・非営利分野の女性リーダーのメンタリングなども積極的に行っている。
森本 千賀子
森本 千賀子(もりもと ちかこ)株式会社morich代表取締役、オールラウンダーエージェント。
獨協大学外国語学部英語学科卒業後、リクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社。転職エージェントとして、人材戦略コンサルティング、採用支援サポート全般を手がけ、2000人超の転職に携わる。設立以来の累計売上実績は社内トップ、リクルート社内表彰・主要賞の受賞回数は30回超にも及ぶ。
プライベートでは毎朝3時に起床し、自分の時間を確保しながら、現在中二と小三の2男の母として育児を楽しむ。
主な著書に『No.1営業ウーマンの「朝3時起き」でトリプルハッピーに生きる本』(幻冬舎)など。
平田 恵
平田 恵(ひらた めぐみ)タメニー株式会社(旧株式会社パートナーエージェント)広報。『QOL(Quality Of Life)』編集長。
立命館大学卒業。人材系企業に入社し、新卒社員中トップの営業成績を収めてマネージャーへ昇進した。その後、メディア関連の仕事を希望し高校野球の地方予選リポーターなどを務めた。パートナーエージェントに入社してからは、婚活業界について認知度を向上させるべく広報担当者として奮闘。“新しい時代”の結婚観や家庭観を考えるヒントを紹介するメディア『QOL』の立ち上げ・運営に携わる。

「男性は外で働き、女性は家庭を守る」という価値観は、もはや時代遅れ。女性は結婚・出産後も働き続け、夫婦共働きが当たり前――若い世代を中心に、そんな価値観が主流になりつつあります。

けれど子育て世帯に目を向けてみると、今も育児・家事の大半を女性が担っている家庭がほとんどのようです。総務省が実施した「社会生活基本調査」の2016年度のデータを見ると、6歳未満の子どもがいる世帯では、女性が育児・家事にかける時間は1日当たり454分。一方、男性はわずか83分しかありませんでした。

産休・育休が明けて復職しようと、保育園を探しても受け入れ先が見つからない。夫が育休を取得してくれたのに、育休明けてすぐに会社から転勤を命じられた――。夫婦共働きの世帯が増えてはきても、今はまだ過渡期なのでしょうか。家庭にも、社会にも、職場にも、旧態依然としたまま「働き続ける」選択をした女性を苦しめる問題がまだまだ残されています。

こうした現状に対して、女性が“働き続けられる”社会をつくってきた先駆者たちはどのように感じているのでしょうか。今回は、女性向けのライフキャリア支援サービスを手掛けるLiBの取締役副社長兼CPO(チーフパーパスオフィサー)の永井裕美子さんをゲストにお迎えし、転職エージェントを軸に25年以上にわたって一線で活躍されているmorichの森本千賀子代表取締役と、「女性活躍」「女性が“働き続けやすい”社会」をテーマに対談していただきました。

女性は「結婚して家庭に」「3年で退職」する時代に、“働き続ける”生き方を選んだ