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交際1カ月半でプロポーズ。「とりあえず結婚しよう」からベストパートナーに

迷うくらいなら、とりあえず結婚。10年経った今ではベストパートナー

森本

結婚願望がなかったにもかかわらず、付き合って1カ月半後にはプロポーズ。それほど短期間のうちに「結婚する」と決断することは、そうそうできることではないと思います。

澤 円

「結婚したい」と思える相手に出会えたのなら、「とりあえず結婚すればいいじゃん」と思いますね。もちろん「この人とは合わない」と思ったら絶対にしない方がいいけれど、僕の場合は自分の中で「この人は大丈夫だな」という結論が出たのでプロポーズしました。

「ダメだったら別れればいい」という気持ちはありましたが、ダメになるイメージが全く湧かなかった。「この人とは多分、離婚することはないだろう」とも思いました。

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森本

奈緒さんはいかがですか?

澤 奈緒

とりあえず1回は結婚しようと思いました。「分からないから、とりあえずやってみよう」という感じで。

森本

「とりあえずやってみる」という考え方は、とても大切だと思います。

澤 奈緒

私は家族に離婚経験者が2人いて、そもそも「結婚したらずっと一緒」ということにそこまで期待していなくて。

それでも結婚を決意するには、勢いが大切でしたね。私はある程度、自分を追い込まないとダメな人間なんです。付き合っている人と結婚しないまま一緒に暮らしたら、結婚という決断から逃げてしまうと思いました。

それに当時は、個展を開こうとしていたものの、お金が全然ありませんでした。「仕事を増やして稼ぎたい」と思っていたので、彼に「結婚は個展が終わってからにしようよ」と言いました。

すると彼が「お金なら僕が出すから、働かなくてもいいし、創作活動も好きにやってくれていい」と言ってくれて。「背水の陣で個展を開くぞ」と思っていた時に、そういう言葉をかけてもらえたことも大きかったです。タイミングですね。

澤 円

結局、「最後は金か?」みたいなね(笑)。

森本

で、結果としてはベストパートナーだったと。

澤 円

とはいえ、最初のうちはぶつかったり、上手くリズムが合わなかったりということもありました。

澤 奈緒

10年経ってやっとこういう感じですね。結婚に至るまでがとても早かったので、普通なら付き合っているときに経験するようなけんかを、結婚後の5年間でじっくりとやりました。

そうして、やっとお互いにいろいろなことに気が付けて、今に至っています。

森本

結婚する前に悩むのではなく、とりあえず結婚を決意した。そこから時間をかけて今の関係を築いていったのですね。

「この人のためなら、自分を変えられる」。そう思えるなら、上手くいかないことは絶対にない

佐藤

婚活して結婚相手を探す人も、お2人のように短い期間で「この人と結婚しよう」と意思を決めることになります。どんな判断軸を持って、結婚相手を決めるべきだと思いますか?

澤 円

近著『あたりまえを疑え。自己実現できる働き方のヒント』に書いたことにも関係するのですが、「この人のためなら、自分を変えることができる」と非常に強く思える相手でなければいけないと考えています。

パートナーのために自分が変わることを嫌だと思わないのであれば、結婚して上手くいかないことは絶対にないと思います。そこまで思えないのなら、結婚しなければいいんです。

逆に「パートナーの行動や考え方を変える」というのは、厚かましい考え方です。パートナーの行動や考え方を変えようとするのは無駄な努力。それで苦しむのは本当につまらないことだと思うんです。パートナーに対して「結婚したら、ここを変えてやろう」とか思って結婚しても、絶対に上手くいきません。

佐藤

自分のために相手を変えようとするのではなく、自分が相手のために変われるかどうか。それが結婚を決意する際の指針だということですね。

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澤 円

もう1つは「○○をしてから、△△をやる」という考え方を捨てることですね。例えば「英語を話せるようになってから留学する」とか「お金が貯まってから結婚する」とか。そういう順番をとても重んじる人もいます。

でも僕は、行動してみてから“○○”の部分をどうするのか考えるやり方でもいいと思っています。

佐藤

結婚する前に悩んで立ち止まってしまうのではなく、まず踏み出してみる。そういう考え方が、今のお二人につながっているのでしょう。

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