QOM総研

vol.35

若手社会人の"アフター5"は?
「1時間未満」が20%。約6割が「2時間」以内
~自由時間の使い道、男性は趣味、女性はコミュニケーション。約8割が「ゆう活」普及を望む~

成婚率にこだわる婚活支援サービスを展開する株式会社パートナーエージェント(本社:東京都品川区、代表取締役:佐藤茂、https://www.p-a.jp/、以下パートナーエージェント)は、「ゆう活・未婚の社会人の自由時間」に関するアンケート調査を実施いたしましたので、その結果を発表いたします。

<調査背景>
2015年7月1日から、勤務時間を朝型に変えて夕方の時間帯を有意義に過ごしてもらおうという政府の取り組み「ゆう活」が、国家公務員を対象に運用開始しました。同様の動きは一部の企業でも広がっており、勤務時間を朝型へシフトしてもらおうと早朝出勤者向けに朝食を用意するなどの取り組みが見受けられるようになってきました。
このような朝早めの時間から働いて、夕方の時間を活用しようという動きについて、ビジネスパーソンはどのように感じているのでしょうか。また、今回は、ゆう活によって増やそうとしている平日終業後の自由時間について、現状でどれくらいの時間が自由になっているのか、その時間をどんな活動に充てているのかといった点について25~34歳の未婚の社会人を調べてみました。

「ゆう活のような朝型勤務推奨の制度、「導入された」「検討中」はまだ15%

まず、ゆう活や、ゆう活のような朝型勤務を推奨する取り組みをしている組織・企業に勤めている人の割合を調査してみました。その結果は、以下のグラフのようになっています。

朝型勤務推奨の取り組みが「導入された」か「導入検討されている」組織・企業に勤めている人は15.0%。特に、ゆう活が始まったことを機に「導入された」か「導入検討されている」ようになったのは8.0%でした。

一方、71.0%が「そのような動きはない」と回答しています。ゆう活のような取り組みの影響を受けている人は、まだ一部にとどまっていることが分かります。

朝型勤務の経験者ほど、ゆう活に賛成。76.5%が支持

それでは、ゆう活のような朝型勤務推奨の動きがあることについては、賛成派と反対派、どちらの方が多いのでしょうか。

尋ねてみたところ、「賛成」「どちらかといえば賛成」の賛成派は44.0%でした。「反対」「どちらかといえば反対」という反対派の15.5%を上回っています。
さらに、勤務先で朝型勤務推奨の取り組みが導入された回答者に絞って結果を見てみました。すると、サンプル数は少ないものの、賛成派は76%に達し、反対派はわずか6%にとどまりました。

ゆう活のような取り組みに対しては、「早朝から出勤しても夜間の残業時間は減らず、疲れが増すだけ」といった懸念の声もあがってきているようですが、実践してみた人たちの間では評価する声が多いようです。

また、朝型勤務推奨の制度が既に導入されている回答者に自由回答形式で朝型勤務の利点・欠点について意見を求めてみたところ、「時間を有効に活用することができる」「働きやすい」「理想的である」といった全面的に賛成する意見、「利点は家族や自分の時間が取れること、欠点は給料が下がること」「早く帰れて電車がすいているが、早起きがきつい」といった一長一短をあげる意見、「朝食提供の制度が始まったが、適用になるには、朝早く出社することと、就業後の時間外を確実に行うこととあるので、制度を利用できない」といった課題をあげる意見などが集まりました。

業務終了後に自由に使える時間、「2時間」以内が58.5%

政府がゆう活によって増やそうとしている平日就業後の自由時間。果たして現状で、若手社会人は自由になる時間をどれくらい持っているのでしょうか。

その点について調べてみたところ、「1時間未満」(20.0%)、「1時間」(13.5%)、「2時間」(25.0%)となり、「2時間」以内が58.5%となっていました。

自由時間の使い道、男性は趣味、女性はコミュニケーション

続いて、平日または出勤日に帰宅後の自由時間が「1時間」以上あると回答した人に、その自由時間中、どんな活動をしているかと尋ねてみました。 その結果、最も多くの人が挙げたのは「Webサイトを閲覧する」(53.1%)。続いて「テレビを見る」(52.5%)、「SNSをチェック/書き込む」(31.9%)、「音楽を聴く」(29.4%)なども多くの人から選ばれています。

この結果を男女別に集計してみたところ、男性は平均3.9種類の活動をしていた一方、女性は平均4.6種類と男性よりも多くの活動をしていたことが分かりました。

その中でも、「家族・恋人・友人・知人と直接話す」「家族・恋人・友人・知人とメールする」「SNSをチェック/書き込む」などの項目では男性を10ポイント以上も上回りました。男性よりも女性の方が、誰かとコミュニケーションを取るための活動に積極的だと言えそうです。

一方、男性のデータを見ると、女性と比べて「軽い運動やスポーツをする」「ゲームをする」では5ポイント以上、「Webサイトを閲覧する」「マンガを読む」では4ポイント以上、上回っていました。男性の方が自分の趣味により時間を費やしていると考えられます。

自由時間が多いと「テレビ」「Web」「SNS」「音楽」「ゲーム」などが増加

それでは、ゆう活などの取り組みによって平日または出勤日の自由時間が増えれば、こうした活動内容に違いは生まれてくるのでしょうか。

その参考になりそうなデータを収集する目的で、自由時間が「2時間」以内の回答者と「3時間」以上ある回答者とに分けて集計し直した上で、その結果を比較してみました。 すると、「2時間」以内の人が平均3.8種類の活動をしていたのに対して、「3時間」以上の人は平均4.7種類でした。

各活動を詳しく見ると、5ポイント以上の差が開いたのは「家族・恋人・友人・知人と直接話す」「テレビを見る」「仕事とは関係ない雑誌・書籍を読む」「Webサイトを閲覧する」「SNSをチェック/書き込む」「音楽を聴く」「ゲームをする」といった活動。「家族・恋人・友人・知人と直接話す」以外は、暇つぶしのためによく行う活動に時間を割いていると言えるかもしれません。

活動別の使用時間、「テレビ」(72分)と「Web」(70分)がトップ2

本調査では平日または出勤日の自由時間にする活動内容を聞くだけでなく、各活動について、どれくらいの時間とお金を使っているかも調べてみました。

それぞれの結果は、下記のとおりです(時間・金額の平均値を算出したグラフは、n=10以上の項目のみ掲載)。

「テレビを見る」(72.1分)、「Webサイトを閲覧する」(70.7分)、「何もせずに休む」(60.0分)といった活動に時間を使う人が多いようです。また、私的に使用する費用についても月2,500円未満が多く、仕事後は飲み会というよりインドアで過ごす未婚の若手社会人が多い傾向にあるようです。

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